資産運用すべきはお金だけなのか have資産とBe資産

前回の金融資産の運用方針の記事が好評です。

アーリーリタイアを目指すなら 資産は「年115%」で増やす – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)

 

アーリーリタイアを考えている皆さんの関心が、金融や不動産などの有形資産に焦点が当たっているのは、よくわかります。自分もそうでした。ほかのブログでも大人気のようです。

ただ、資産の概念は、お金や不動産などの有形資産以外にも広がっています。

人生に必要な資産については、時代とともに拡大しているのです。

今回は「経済的自立」を目指す場合に、資産として検討しなければならない項目のお話です。

 

「Have資産」と「be資産」

私が、オリジナルの「美記憶」というコンセプトを発表したのが、2001年でした。

当時、この説明のなかで資産を「Have資産」と「be資産」として区分しました。

お金や不動産は、もちろん所有しているので、Have資産と分類します。

問題は「人間が人間であるための資産=be資産」という概念です。。

その人の人格、スキル、キャリア、保有資格、友人や人間関係、家族などに、資産の概念を拡大しました。

これは20年前には、なかなか革新的だったはずで、ここから私がよく言う「ソウルメイト」などの概念が生まれました。

 

リンダ・グラットンによる「主体的に未来を築くために必要な要素」の定義

 

その後、2012年に「WORK SHIFT」でリンダ・グラットンが「主体的に未来を築くために必要な要素」として、多様性のある人間関係、セルフマーケティング、スキルの証明、カリヨンツリー型キャリア、「ポッゼ(頼りになる同志)」などの重要性が語られた。この時は、我が意を得たりでした。

決定的だったのは、2016年にリンダがアンドリュー・スコットと「お金偏重の人生を根底から変える」という目標のもとに共著した「LIFESHIFT」でした。

スキル、健康、人間関係の充実が、金銭面の成功と同等の価値を持つとしたうえで、これからの100年ライフ時代を生き抜くための資産概念として「生産性資産」、「活力資産」、「変身資産」が提案されました。

 

コロナ以降でトレンドが変わった

そして、コロナ以降、以前の仕事中心・金銭資産中心のトレンドは、一気に家庭・生活中心に移動していることを、みなさんも感じませんか。
従来の仕事がリモートに移行するにつれて、地元の家族、友人、地域ネットワークがより大事だと感じ、お金を使うより、スキルを開発したり、人格を磨いたり、丁寧な暮らしなど生活満足度に対する関心が高まっているようです。

今回は全容だけにとどめますが、これらの有形資産以外の「資産」が徐々に一般の方にも重要だと認められています。

 

be資産の拡大・保全・運用の方法

しかしながら、be資産に関しては、その拡大・保全・運用の方法が未熟で未整備の印象が否めません。
もっと手法を開発される必要があると思っている。

前職のマイクロソフトの経験でいえば、キャリア開発、スキル開発におけるビッグデータの活用がはじまったところです。続いて、健康資産は医療データなどの活用が見え始めています。

でも例えば「家族との愛情の保全」、「ソウルメイトや地域ネットワークの友情の拡大」、「自己改革のための変身資産の運用」などを提言してみても、まだまだ言葉として定着していないので、違和感が多いと思います。

 

美記憶を大事に生きる

自分の実践として、長年、家族や友人との「美記憶」という活動を続けています。
その大事な人との交流を記録し続け、美しい思い出として共有し、時に関係をメンテナンスするという単純ながら、楽しい人生の工夫です。

ちなみに今日は、結婚28年目の記念日でした。
25年、30年という節目なら、みなさんもいろいろ考え、お祝いのパーティーなどを実行すると思いますが、私たちは毎年、結婚記念日を大事にして、お祝いしています。

今日はそのお祝いの28回目でした。今日アップした写真は、そこで食べたテリーヌです。「やりいかと白菜のテリーヌ」、とても素敵で、また一つ「美記憶」が増えました。

資産運用として、熱中すべきことは、金融資産だけでいいのか?
お金だけを増やせば本当に幸せになれるのか?

ゴキゲンLIFESHIFTでは、お金も、人生も、ちゃんと大事な資産として、両立してメンテナンスしていくことを今後、提案していこうと考えています。

 


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