ポケモン化石博物館で 科学離れの子供たちに「興味の入口」をつくる 

ポケモン化石博物館

3月から6月まで上野の国立科学博物館で「ポケモン化石博物館」という企画展が開催されています。

ポケモンの影響で、もとから大人気なのですが、コロナ禍のためごく少人数限定のイベントとなっており、連日、激しいチケット争奪戦が繰り広げられています。

幸運にも、観覧できる機会を得たので、喜び勇んで出かけました。

 

 

展示=ポケモン+恐竜

 

まず、お出迎えがこの迫力の2体の展示!

現実の恐竜と空想のポケモンの共存とは、長年の夢がかなったようです。

 

 

 

 

企画 = 願えば、想いは現実化する

今回の企画は、北海道の三笠市立博物館の相場さんが創案されたけど、地方の小規模博物館では実現は難しく、その想いに動かされた仲間たちが、それを現実化するために次第に集まってきたとの裏話あると聞きました。

最終的には、国立科学博物館や周辺の地域博物館の方々が協力して、ポケモン社と折衝を重ねて、やっと実現できたそうです。

 

最初の展示をした三笠市立博物館の3D展示(マターポート)がこちらで見れます。

ポケモン化石博物館 三笠会場 (matterport.com)

 

協力館

・群馬県立自然史博物館

・伊豆半島ジオパーク推進協議会

・国立科学博物館

相場さんや協力された研究者のみなさんは、会場ではしっかりキャラクター化されていました (笑)。

こういうコラボ、楽しくていいですね。

 

 

リアルとバーチャルの融合という意味では、こういうキャラクター化のアニメ風味付けは一段レベルが高いです。それがあのポケモンの漫画家のデザイナーさんの手でキャラクター化されているのですから、強力です。

 

科学離れ世代に向けて

この武器を最大限に使って、「科学離れ」の子供たちに科学をアピールすることができると思いました。

ポケモンの世界だけだと、空想の産物だけど、こうして恐竜のリアル展示と相まって展示されることで、そこに科学の要素が入ってきます。ポケモンの1匹ずつの体のなかには、恐竜としての骨格が存在し、それが筋肉を伴ってアニメのあの動きになるのです。そういうことを意識したうえで、隣にある展示されている恐竜の骨格標本を見る。

巨大な恐竜たちが、アニメの世界と同じように動き出すイメージが湧きだす。そういう想像力の火種を子供たちに手渡す。それは偉大な企画だと思いました。

 

 

 

 

 

 


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