まとめ
アーリーリタイアを成し遂げる方法として、実はミニマリストのようにちびちびと節約するより、入口戦略でしっかり対策する方が近道という提案です。欲望のままに「即買いする衝動を抑制する現実策」を指南します。
経済的自立のためにすべき支出抑制の入口戦略
前回の「ミニマリストゲーム」では、経済的自立のためにすべき、支出抑制の「出口戦略」について書きました。すなわち、「節約術」ですね。
ミニマリストゲームで抑えるべきポイント アーリーリタイアで行うべき「支出抑制の出口戦略」 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)
今日は、ミニマリストゲームの入口戦略についてです。
実はちびちびと節約するより、入口戦略でしっかり対策する方が、アーリーリタイアへの近道だと考えています。
支出の入口対策というのは、シンプルに言えば「買いたい衝動を抑制」するということです。
「即買いする衝動」を抑制する現実策
決して「買うな!」とは言いません。これは、欲望のままに「即買いする衝動を抑制する現実策」なのです。
出口で、支出の蛇口を締めるというのは、日々の努力が必要で、それも1円、10円単位の削減も強いるので、極端にわびしい気持ちが湧いてくるものです。
が、入口で「物欲を制御する」のは、ワクワクを先延ばしすることなので、意外に楽しいものです。
思い出してください。子供のころは、お金が自由に使えなかったから、欲しいもののことを始終考えて、お小遣いをためたり、親にいつおねだりしようか、どう切り出したら買ってもらえるか、一生懸命考えましたよね。
そうやってクリスマスにせよ、誕生日にせよ、半年近く待ち続けたモノを、実際に手にしたときって、うれしかったですよね。
それがいつの間にか、スマホで、パッと検索して、サッと比較して、ポチっと、買い物するようになってしまいましたよね。
なんか、私たち、モノを獲得したときの「純粋の喜び」を失っていると思いませんか?
超簡単! 経済的自立のために 半年待つだけの「物欲抑制メモ」
さて「物欲抑制装置」なんて、物騒なネーミングにしましたが、実際は、単なる「メモ帳」です。日記帳でも、ダイアリーでも構いません。
やり方も簡単です。「なにか欲しい!」、「あれが買いたい!」って、思ったときに、このメモ帳に次の項目を記入していきます。
「1.日付 2.品物の名前 3.想定費用」、これだけです。
まぁ、単純に言えば、「欲しいものリスト」ですよ。
ただし、実際に購入していいのは、半年後にします。
だからちゃんと「4.半年後の日付」を記入してください。
そして、半年後にメモを見直します。
その時に、まだ「やっぱり欲しい!」と思えば、どうぞ、気兼ねなく、ジャンジャン買ってください。問題ないです。
だって半年間も欲しくて、欲しくてしょうがなかったものなんだから、あなたの人生にそれは必要なモノなんですよ。思い切って買い物を楽しみましょう。
その時に、子供のころの純粋な「買い物の喜び」を思い出しますよ。
実行効果は驚くほどの支出抑制になります
ところが実際には、この「欲しいものメモ」を半年後に見直すと、ほとんどのモノを購入しなくなります。
なぜなら「物欲の熱」みたいなものが、キレイサッパリなくなっているからです。
自分の実績からいえば、リストの1/3くらいのアイテムに「不必要」というマークを記入していくことができます。うまくいけば、1/10かもしれません。
「不必要」というマークを記入する、そのとき、資本主義の悪魔、物欲の権化に、そそのかされて、熱病のようになっていた自分に気づきます。
広告、SNS、友達からのオススメ、口コミなど、様々な方法で、大量消費の神は、私たちに「要らないものを買う」ように仕向けているんです。
それに気づくチャンスをくれるのが、この物欲抑制装置です。
要らないものを買わせる資本主義に抗う方法
自分だって、企業に所属して、この「要らないものを買わせる」片棒をバリバリ担いでいるのですから、そのやり口の巧妙さは熟知してますよね。
僕なんて、大学時代に広告研究会で、その上、コピーライター養成講座まで卒業してますから、それから40年近く技を磨き続けてきた、その道のプロなんです。
あなただって、五十歩百歩ではないですか?
だって、我々は資本主義社会に属しているのだから、当たり前なんですよ。
資本主義の代表的なスタートアップであるフォード氏が発明したのは、「T型フォード」という自動車ではなくて、「自分が雇用した工場労働者に自社の車を買わせる」という大量消費の仕組みだったのです。
それ以降、資本主義は、広告術を巧妙に発展させ、我々の欲望に点火して、無駄な買い物を、さも必要そうに、演出して、あの手この手で購入欲を掻き立てる方法を確立してきたのです。
経済的自立のために「欲望の構造」に気づく
だから、経済的自立のためにすべきことは、まずこの「欲望の構造」に気づくことなんだと考えています。
結局ミニマリストとは、この大量消費ゲームからの脱出方法として「買わない!」という行動を選ぶことなのです。
「物欲抑制装置」は、もう少しゆったりと、このゲームを楽しむ方法です。
必要なら買えばいいんです。
でも「誰かに強制的に、そそのかされて、買う必要ないモノを、買うのをやめましょう」あたりの落とし処が大事だと思うのですよ。
そのことを実践するための装置が、「半年間欲しいものを我慢するメモ」なんです。
この資本主義社会に所属しながら、「もうこれ以上、なにも買わない!」という、かたくなな主義は、実際には人生を困難にするだけだと思うのです。
正直、全員がミニマリストになったら経済も止まってしまうので、愉快な社会解決ではないです。
レイチェル・カーソンだって、今の時代にいればAmazonで不便な森の家まで宅配を頼むかもしれないですよ、だって便利だもん。
そこは、主義に殉じるのではなく、大人としてのバランスを発揮したいところです。
生涯教養として「買いたい欲求」と正面切って立ち向かう
物欲抑制装置のメモには、「自家用車」、「一戸建ての住宅」、「ハワイの別荘」なんて高額のものから、「サッカーゲーム」、「お財布」、さらには「アラスカの塩」とかの日常品まで並びます。
でも、半年たつと、大体、「要らないかなぁ」って本心から思うのです。
この支出抑制の入口戦略の効果は抜群で、「自家用車=500万円」、「一戸建ての住宅=1億円」、「ハワイの別荘=3億円」と天文学的な節約ができていることになるんです(笑)。
「ちびちびと節約するより、入口戦略でしっかり対策する方が、アーリーリタイアへの近道だ」という意味はそこにあります。
私が年率115%で資産を増やし続けたのは、物欲抑制装置が非常に大きな役割を果たしていました。
さぁ、自分の「買いたい欲求」と正面切って立ち向かってみませんか?
ぜひ、物欲抑制装置を試してみてください。
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