ハイペースな時代だからこそ、大事なことはゆっくり考える
とてもスローなペースで書き進めているnoteがあります。
「求道学 Seekers Light」といいます。
求道学 Seekers light|太田泉 / 太泉|note
5年ほど前から取り掛かっていて、やっと半分程度仕上がった段階で、少しずつ発表しています。
3か月で1章程度書き足しては、戻って修正してと、どうもバルセロナの聖家族教会のような状況で、完成はいつになるやら。そんな調子で、本当にゆっくり、じっくりと取り掛かっています。
真摯に未来を企み、真摯に人生を創る
テーマは「真摯に未来を企み、真摯に人生を創る」です。
社会の枠組みが猛スピードで変わる我々の時代の「新しい道徳」を目指し、「人生を自分でコントロールするための器量と技の伝承」を狙いにしています。
そのために21世紀に見直したい
「生きること(人生)」
「学ぶこと(学習)」
「働くこと(職業)」
「残すこと(貢献)」
の4つのことを再定義する構成になっています。現在は、職業編の途中まで発表しています。
自分も、これを書き進めながら、実際に、自分の人生を再定義し、生活を見直して、バージョンアップをして、改めて「人生を真摯に生き続ける決意」を固め、結果、アーリーリタイアを実践しました。
まさに現在の「ゴキゲンLIFESHIFT」に挑戦する自分自身のバックボーンになっています。
不易と流行
実はいま発表しているのは全体の半分のパートにしか過ぎず、最終的には「不易の部」と「流行の部」の2部で構成する形態になる予定です。
現在発表しているのは、不易の部になります。「不易」と言いながら、21世紀の世界状況は、5年の間に、コロナという疫病を経験し、ついには戦争まで起こるという、大きな時代の変節がありました。
そんな大変化の中でもブレない軸を探しつつ、手探りで書き進めている状態です。
不易の部だけでも最終的には、日本の二十四節気にあわせて、4部24章の構成になる予定です。
不易の部は、作者以外の改変を認めない方針ですが、最新のテクノロジーやイノベーションに対応した「流行の部」は、作者と読者の交流の中で、時代に即して多様に変化していく趣向を考えてます。
というわけで、このブログで、「流行の部」の発信と交流をしていければ面白いのではないか、と考えています。
今回は、不易の部「人生編」の簡単なご紹介をします。
「生きること」 人生を再定義する
序 人生を変える「正しい問い」
序は、全体に通底する置き石の提示をしています。21世紀の道徳としての「置き石」は単純です。
正しい問いを得れば
正しい行いは そこに現れる
安易に 答えだけを求めて
あてもなく さまよってはいけない
いまならどんな疑問も、ネット社会の誰かが瞬時に解答を提示する時代です。
だからこそ「正解のない問い」に向き合うことを推奨しています。
人生において、手軽に、手っ取り早く、簡単に、答えが見つかることなどありません。
誰かに答えを提示されることもありません。
それらの安易な答えを選んでしまうと、後々、その選択を後悔することになります。
だからこそ、自分の生き方を照らす「正しい問い」を見つけ出すこと以上に、大事なことは存在しないのです。
それは、答えは出してくれませんが、自分の行くべき方向を指し示してくれる「智慧の光」になります。
そのガイドライトさえたどっていけば、真摯な人生が送れる、そんな問いを持つことが人生で一番大事なことだと思うのです。
生き方を問いかける「正しい問い」を考え続けて、自分なりに主体的に選択し、とりあえず行動する。
そして、間違って、迷いながらそれを修正する、地道に毎回それを続けていく。
それが正解のない時代である21世紀の生き方です。
ビジネスライクに言えば、人生に「リーンスタートアップ」の考え方を導入するイメージに近いと思います。
小さく始めて、現場で細かい試行錯誤を繰り返して、徐々にフィットする領域を拡大していくことで、正解に近づいていくアプローチです。
これは、ロールモデルも、前例も、存在しないオフロードの道程なのです。
だからこそ、自分だけのガイドライトを見つけ出さなければならないのです。
だからこそ、トライアンドエラーを続けて、修正を加え続けるのです。
歴史を駆動するモノ
人生編の本編では、「社会貢献主体の生き方」を問いかけてきました。これはコロナ以降、話題になっている「利他主義」に近い考え方で、世界の意識と一致してきたことを感じています。
そして、市井の人々の「社会貢献の行い」の総体が、この世の「歴史」であると指摘しました。
これは教科書が説く「一部の英雄たちの行動や戦争が歴史を進めている価値観」とは正反対の歴史観です。
普通の人々の営みが、時代をジリジリと数ミリずつ進めているのであり、そうした細かいイノベーションの積み重ねが、人類の進歩であるという考え方です。再び戦争の時代に突入した現在、特定のリーダーが説く急進的な進歩論ではなく、善意の民衆によるパワーを信じる思いが、ここに現れています。
大事なものは 人間の目では 見えないのです
あなたが ひとの歴史を進めていることを
あなた自身が 一番、理解していない
「自分の活動が、明日の世界を変える」と理解すること。
これがゴキゲンLIFESHIFTが提唱する「ヤリガイの神髄」であり、その理解と納得が、人生に意味を与え、日々の労働にエネルギーを与えてくれます。だからこそ、私たちは、自分の人生をかけて邁進することができるのだと思うのです。
人生編 1 より善く行う 営みの積み重ね|太田泉 / 太泉|note
人生編2 あなたのデスマーチに 気づけ|太田泉 / 太泉|note
人生編で次に訴えたのが、「状況の変化への対応」でした。
時を重ねるだけの 価値があるものを 目指すんだよ
時の試練に 打ち勝つものを 追いかけるんだよ
歳月を重ねても 自分の 覚悟 と 共感が 続くものに 集中するのさ
人生編3 あなたのまわりに なにが ある?|太田泉 / 太泉|note
社会イノベーションは、短期手段ではなく、長い期間を費やす旅です。しかしながら時間をかければかけるほど、状況は変化をし続けます。いずれ風向きは大きく変わり、順風も逆風になるでしょう。
その時にあきらめない、逃げ出さない、ガイドライトに向かって歩み続ける。
でも、それにはそれなりの工夫が必要です。
夢を追いかけていけば 必ず 岐路が現れる
独自の道を歩んでいれば いずれ 選択を迫られる時が来る
その時に あなたが しなやかか どうかが 試される
その答えが、ゴキゲンLIFESHIFTで、なんども言及している「選択肢を拡げるしなやかさ」です。
自分で人生を選ぶときに「選択肢を最大化するように選ぶ」ことが、生きる知恵として必要なのです。
その選択が どんなに 無謀に見えても
その選択が どんなに 危険に見えても
それが 次第に 選択肢を広げていくようなものは しなやかな 選択さ
以下の引用記事で詳しく書きましたが、賢く生き抜きたければ、「選択肢が多い方を常に選ぶ」のです。それが、知性的な最善手なのです。袋小路にはまらないように狡猾に、選択肢を拡げ続けることが人生のしなやかな生き方なのだと説いています。
人生の 選択肢を 最大化する AIが進化した方程式 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)
またその選択肢を「選択する自己」について、それ自体の在り方に触れ「真摯であること」を求めています。
空気を読めという同調社会では「まじめで、真摯であること」が悪目立ちする空気感があります。そんな社会でも、「真摯な生き方」を貫く、心構えを説明しました。
真摯である 自分を 笑ってはいけない
照れたり 誤魔化したり あきらめて
自分の 真摯さを 笑ってしまうと どんな 立派な種でも 育たない
人生編5 自分の真摯さを 笑わない|太田泉 / 太泉|note
そして昨今よくある「裏面の自分をわける」という裏アカ的な活動を指摘して、多面的な整合を訴えました。
隠しても隠しても、自分の行いは、いずれ自分を追いかけてきます。真摯に生きたければ、すべての面で真摯であることが大事なのです。
あなたは あなたの行動 すべてを含めて あなたなのさ
多面的な自分の なにかが欠けても 安定は得られない
すべての 自分を束ねて 真摯に 配分するのさ
多面的なあなたの 真摯な行動の集積が あなた なんだよ
人生編を書いているとき、自分の人生のパーツをひとつずつ、丁寧に見直しました。そして、自分という存在の「総体」を俯瞰しました。
そこで「なんと、偏った人生を歩んでしまったのか」と驚き、取り返しがきかない日々を後悔しました。
そして、これからは「家族のケアで後悔しない」、人生の選択肢をつけ間違わないように生きたいと真剣に思いました。その想いが文章を書かせています。
ですから、これは、だれに対するメッセージとかではないのです。
たぶん明日の自分自身にむかって、投げかけている自分自身の「正しい問い」なのだと思います。
真摯に生きるためにどうすればいいか
正しい問いを得れば 正しい行いは そこに現れる
人生のすべての面で 真摯に考え 真摯に選択し 真摯に行動する
そして、私は、いま、このゴキゲンLIFESHIFTを実践し、このブログを書いています。
次回、「学びの再定義」編へ
“【人生100年時代のLifeshift】 FIREするには ゴキゲンでヤリガイのある人生のために伝えたいこと 求道具1 ” への1件のコメント
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