アーリーリタイア、シニア起業、開業、そして連続ピボットの歴史(未完成です)
まとめ
私は、58歳でIT企業をアーリーリタイアした後、1年間、東京創業ステーションに通って、シニア起業の勉強をした後、60歳でDishApp合同会社を立ち上げ、ハレの日レンタルビジネスを開始し、いくつかのプロトプロジェクトを経て、正式に2024年1月11日にDishApp合同会社の新ブランド「グランアニバーサリー」をグランドオープンしました。それまでの過程で、実は滅茶苦茶悩んで、正直にいえば2年を迎えるいまでも、産みの苦しみを感じています。
その過程で出会った起業の先輩から、次のような言葉をいただきました。
「あなたは、いま貴重な体験をしています。それぞれに、はじめてで、プレッシャーやストレスも多いのですが、それ自体を、良い機会として、楽しんでください。
そして、それはそんなもんなんだと、受け流しながら、心に負荷をかけずに、やり過ごしていきましょう。その先に感動が待ってますよ」
たぶん、自分で自分のやりたい夢を叶えるということは、そういうことなんですよね。まだ夢の途中で、感動までは味わってないですけど。
起業や創業を「貴重な経験」として、みなさんと共有するために、この記事では、スタートアップした人間がであった事件や感じたことを、過去にブログなどで書いてきたことを、時系列にまとめてみます。
目次
1.アーリーリタイアから暗中模索のシニア起業編
2.東京創業ステーション編
3.「うつわと料理のクリエイター・コミュニティ:DishApp」編:プロトタイプ1
4.「グランアニバーサリー(おうちパーティ)」編
5.「家族のハレの日を笑顔の美記憶にする(おうちフォト)」編
1.アーリーリタイアから暗中模索のシニア起業編
マイクロソフト社に退職宣言したのが、58歳でした。それから59歳までの、ちょうど1年間、ひとつの問題を真摯に考え続けました。
「自分の一生、雇用された形で終わるのか、それとも起業して、経営者に挑戦するか?」
働き方には3種類あります。
1.会社の従業員としての働き方
2.個人事業主としての働き方
3.会社経営者としての働き方
1以外を経験しないで、人生を謳歌したことになるのか? 人の命令で使われる人生で終えていいのか? 会社人なら、一度や二度は考えたはずです、
「自分の使命感で事業を興し、自分の決断で経営のかじ取りをする」というチャレンジについてを。
会社人時代のゴールに、経営幹部になることを目指していた人も多いと思います。それと創業社長との差は、私にとっては大きかった。
誰かが創った会社の経営陣になるのではなく、自分でゼロから創った会社の経営を行う。いままで、会社の行くべきベクトルを見渡し、会社の財政状況、競合状況を判断して、その会社の体力の範囲で新規事業を提案してきたのですが、正直、それと自分のやりたいことを整合させて、Win-Winの第3案を創り出すのは、至難の業でした。
自分のデザインで、自分らしく社会貢献したいという思いは、30年間ずっと心の奥底で密かにたいまつに火をくべていたのです。
私がアーリーリタイアしたのは、この2や3の可能性に挑戦するには、気力・体力・行動力が残っているときでないと遅いからです。ですから、このためにギリギリの58歳で退職しました。
そして、起業するなら、その動機とどの分野に挑戦するかも大きな課題でした。
58歳の人生で、ジャパン・サブカルチャーの普及や、電子黒板や生徒1人1台PCによる教育ICTの実現など、十分に社会貢献の高い業績は残したつもりです。たぶん、これ以上に大きい社会貢献の達成は、個人では無理でしょう。なぜなら、これは大会社の看板があってできたことですから。
それを踏まえて、残された人生の時間で、裸一貫で、新たな課題に挑戦するかどうかを真剣に考え抜きました。
「人生の選択肢は最大化する」この自分なりの方針を遵守するため、自分の来歴、スキル、可能性をすべて考えて、自分のやりたいことをリストアップして、そのなかで、個人ででも、できることを考えました。
また、この時期は、自分で会社を起業する以外の選択肢も真剣に検討しました。再度、会社人として雇用される選択肢や、大学で学び直す選択肢、ボランティアやNPO活動を始める選択肢なども考慮しました。この期間に、この歳でも、ヘッドハントのお声がけをいただいたり、一緒にスタートアップに参加してくれないかと、お声がけいただいたり、貴重な選択肢を増やしていただきました。なんともありがたい話です。
熟慮の結果、やはり「自分の創業」にチャレンジすることにしました。
この過程で、介護するつもりだった母が亡くなったことも大きく影響しました。結局、その体験は、「人生に後悔がないよう」にと、今回の決断を後押ししてくれました。
ハローワークの経験が、50歳以上のシニア起業を強く意識させた
退職後、人生初めての「職業安定所・ハローワーク」にも行きました。これについては、あまりいい記憶はなく、ハローワークでは、「年齢差別」を強く意識する体験をしました。屈辱的な経験も踏まえて「ハローワークは最低賃金労働で、労働させるための巨大な国家装置」だと結論しました。
この件については、過去の記事をお読みください。
Hello Work! いまのハローワークで58歳の「希望」は見つかるか? – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)」
Hello Work!2 ハローワークの支援訓練で58歳はバージョンアップできるか? – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)
個人事業主経由 合同会社行
補助金申請の関係から、秋に個人事業主で開業して、11月目途に合同会社を設立することで進行しました。いわゆる「法人成り」という方法です。
最終的には、スタートアップを狙っているので、それなりのチームを組閣しました。まずは開発チームを抑え、加えて司法書士、税理士事務所を決めました。これだけでもブログに書き出したら、結構な物量の記事になるので、詳細は伏せておきます。
しかし、この形態にするまでも、すべてがゼロからのスタートで、個人事業主、法人成り、合同会社、会社定款などをいちいち調べて、比較して、ヒアリングしてとなかなかの物量のタスクでした。
法人口座:融資無しでも「法人口座」の開設は難易度が高かった
特に金融機関とのやり取りは大変苦労しました。この件、融資が絡んでいればかなりレベルが高いだろうと思ってましたが、自分はアーリーリタイアで貯めた自己資金で開業するので、準備万端で問題ないとたかをくくっていました。
ところが、ふたを開けると、これが意外に大問題で、1か月近く方々を走りまわされました。起業を考える方はぜひ次の体験談をお読みください。
【スタートアップ体験談】法人口座をつくる&開業届を出す – ゴキゲンLIFESHIFT (gokigenlifeshift.com)
2.東京創業ステーション編
3.「うつわと料理のクリエイター・コミュニティ:DishApp」編:プロトタイプ1
Note.で創業間もない時分の自分の想いをつづっています。
5.「グランアニバーサリー(おうちパーティ)」編
「ファミリー・エンターテインメント」としてのビジネスプラン
多忙な現役世代は、仕事を優先し、家族や友人への時間投資を軽視しがちです。
私も電子黒板を作り出してからマイクロソフトに転職して10数年、「児童生徒1人1台にパソコンを配る事業」にヤリガイを感じて邁進しました。夫婦の楽しみも、家族のイベントも犠牲にして全国を駆け回ってきました。土日を含めて365日考えなかった日はないと言い切れると思います。
そして案の定、GIGAスクールで完遂した後、燃え尽き症候群になりました。
同時に、介護していた母が90歳で亡くなるという事態が重なりました。
その時、母一人子一人だったにも関わらず親子の思い出の少なさに呆然として、もっと母になにかをしてあげられたのではないと後悔しました。
でも家族との大事な時間は巻き戻しできません。
この時に「家族ケアで後悔しない。大切な人には、できることを、すべきときに最優先で実行するべき」という大事な教訓を学びました。
その後、この教訓を胸に、働き過ぎだった半生を猛省して「ゴキゲンとヤリガイのワークライフバランス」をテーマに起業しました。それが「グランアニバーサリー」です。
「グランアニバーサリー」は、自宅で、家族や友人と一緒に過ごす記念日を、一生モノのファミリー・エンターテインメントにする事業です。
ハレの日のテーブルウェアや豪華なクッキング用品をキットにしてレンタル提供しますが、モノより大事にしているのは「家族の挑戦を応援し、絆を感じる体験」にすることです。
私が、映画やアニメ、ゲームなどで長年してきたプロデューサー経験を活かして、「記念日をエンターテインメント」に演出します。
そして、ヒアリングで得た多忙な共働き世帯の「大事な人の記念日を手間暇かけて執り行いたいけどそんな余裕がない」というお悩みに対して、体験キットによる「映える手抜き」で支援します。
簡単だけど豪華、自宅だけど非日常空間という、斬新な手法で、「あなたの大切な人の記念日を、笑顔の美記憶」にします。
“私のスタートアップ 体験談:「グランアニバーサリー/DishApp」をオープンさせるまでのシニア起業の顛末” への1件のコメント
[…] 「グランアニバーサリー」 2024年1月11日にグランドオープンします! […]