TOKYO創業ステーション
シニア起業を支援してくれる団体は多数ありますが、東京都民ならこちらのTOKYO創業ステーションが本命です。
→ TOKYO創業ステーション (startup-station.jp)
このTOKYO創業ステーションは、東京都と(公)東京都中小企業振興公社が運営しています。利用には会員登録が必要ですが、都民ならだれでも加盟できます。
丸の内と立川にリアルスペースがありますが、コロナ禍の現在はオンラインセミナー&相談がメインになっています。目玉は起業プランを無料でコンサルティングしてくれる「コンシェルジェ相談」というものです。またここでは、毎週かなりの数のセミナーが開催されています。
シニア起業を考えていて、悩んでいる人は、まず自分の可能性を広げるという観点で、こちらのセミナー受講をご検討ください。
オンライン・セミナーが毎日開催、多彩な講義
第1週に、私が受講したのは以下のセッションです。
内容は会員以外には開示できないようなので、タイトルのみにします。
・『新規会員向け』Startup Hub Tokyo 丸の内 ご利用ガイド
簡単なTokyo創業ステーションのガイダンスでした
・人生100年時代の起業戦略
シニア起業のコンセプト&ワークで、自分のテーマを他者の視点から確認できました。
・【Skill Upセミナー】ECサイトのはじめ方
ノーコードで作成する簡単ECサイト「Shopify」の立ち上げ方
参考資料がNoteに公開されています。
→ NoCodeでECサイトを作れるShopifyってどんなツール?【基礎編】|tsubasatwi(ツバサ)|note
・地域課題をビジネスで解決! コミュニティビジネス超入門ガイド
社会起業家を目指す人に対するコミュニティビジネスの初級編
「コミュニティ・カフェ」のブームを知りました。
・好きな事で年収650万円を目指す!
「おひとり様起業」のすすめ~ひとり起業を成功させるポイント編~
年収650万円を目指す実践的な起業ノウハウ
・独立・起業支援セミナー「小さな会社が成長するための顧客開拓法」
ほんとの、ほんとに「超・超初級」のマーケティング基礎講座でした(笑)。自分もこれなら講師できるなぁと思いました。
各セミナーは、講師によって内容が玉石混交ですが、幅広く起業についての勉強ができました。
今後は「シニア起業」、「コミュニティビジネス・社会起業家」を主体に受講しようと思います。
討論型のセッションもあり、起業志望のメンバーによる起業塾のようなセッションにも興味がわきました。
体験談
【体験談】起業を考えるなら TOKYO創業ステーションに 行ってみるべき理由
東京駅から徒歩5分以内、あの丸ビルの裏、これは便利至極の場所です。
こんなところで仕事してみたかった!
実は、行ってみたら以前、「ウルフギャングステーキ」を食べに来た名門ビルでした。すごいとこにありますね、さすが東京都の施設です。高い住民税を払っていてよかった。
「TOKYO創業ステーションは、東京都の政策連携団体である(公財)東京都中小企業振興公社(以下、「公社」)が運営する創業支援をトータルで行う拠点です。東京都内在住の方または都内で起業を予定される方に、起業を円滑に進めるための様々な支援メニューを提供しています」というのがこちらのキャッチコピーになっています。
都民のため起業のためのワンストップ相談窓口をうたっていますが、実際に行ってみると、2つの別々の組織が運営していることが明確になります。
1階は、Tokyo創業ステーションの初心者向けのなんでも相談という形で「Startup Hub Tokyo」という一見会員制のカフェのような造りになっています。
逆に2階は、「Planning port」という名称で、「起業を円滑に進めるための様々な支援メニューを提供する」という内容で、弁護士や補助金申請の専門家に相談できるのですが、印象はかなり行政窓口に近い印象でした。
オンラインセミナーをこの2週間聞きまくったので、ある程度の雰囲気はつかんでいたつもりでしたが、実際のリアルサイトはなかなかの繁盛ぶりで、ふらっと行って気軽に相談できるというものではなく、しっかり予約していかないと相手してくれないものでした。行くなら予約しましょう。
でも素晴らしい立地なので、「起業準備期間に使えるインスタントオフィス」というニーズには、十分に活用できることがわかりました。
使用は2時間制ですが、Wi-Fiが整備された素晴らしいオフィス空間に、ハイセンスな机といす。加えてテーマを起業に絞り込んだ1500冊の蔵書(貸出不可・閲覧のみ)が整備されています。食事はできませんが、飲み物の持ち込みは可能だそうです。
体験談
【体験談】東京創業ステーションで起業コンシェルジェ相談 – ゴキゲンLIFESHIFT (gokigenlifeshift.com)
TOKYO創業ステーション、通称「スタハ」には、起業の相談役としてコンシェルジェがおられます。
いままでTOKYO創業ステーションは、オンライン・セミナーに参加したり、スタハを起業カフェや起業のための図書館代わりに利用していたのですが、12月からスタハ名物の「起業のためのぐるぐるワークショップ」を、全4回やり終えたので、ここでワンステップあげて、思い切ってコンシェルジェ相談に行ってきました。
せっかくなら「ぐるぐるワークショップ」で3か月間、師匠と思って信じて、宿題を出されるたびにまじめにワークをしてきた講師の桑名さんに会ってきました。
相談する私の起業のアイディアは3つあり、①教育ICTの延長線上のビジネス ②長年追い続けてきた美記憶 ③趣味の陶芸をベースにしたもの でした。
まず、この3つのアイディアの絞り込みから相談し、「どれも魅力的。特に②、③はかなりオリジナリティがあって面白いし、①は人的ネットワークを利用したら展開次第では可能性あり」という評価をいただきました。
その中でも「ゴキゲン×ヤリガイ」が成立し、個人ベースで始められる、58歳開始で75歳まで継続可能という意味で、③趣味の陶芸をベースにした起業を中心に、アイディアの壁打ちをいただきました。
でも、さすがに実物の「うつわ」まで用意して、プレゼンされると思ってなかったみたいで、ちょっと驚かれていました(笑)。
退職後、人的なネットワークが極端に狭い範囲となり、自分のアイデアに対してレスポンスをいただく機会が激減してしまったので、桑名さんから激励されると、とても勇気付けられました。
まじめにぐるぐるワークショップの手順に基づいて、自分のスキルの棚卸から、ビジネス選定、事業のブラッシュアップをしていったので、ある程度スキームシートに基づいて中身の詰まった相談ができました。
ランチェスターの戦略論を読むことや、ビジネスの収支計画を立てること、組織イメージをつくることなど、しっかり、宿題をいただきましたので、次回に向けてタスク化しようと考えています。
卒業生、みな声を大にして、TOKYO創業ステーションのきめ細かいサポートを絶賛していますが、だんだんその意味が分かってきました。
起業へのモチベーションが下がる時期
起業を検討するものの、一人だけで悩んでる時間が長いと、だんだんマイナス思考になりがちです。
自分も当初の「やるぜ!やるぜモード」がいったん沈静化して、「自分に起業はむりなんじゃないか」とそろそろ悩み始める3か月目に突入しました。
そしてちょうどこの日がハローワークの2ヶ月目更新日でした。手続きが終わり、またもチクリと年齢差別的な言葉でダメージを与えられ、落ち込みました。職安における「最低賃金労働への誘い」のなんと強力なことか!
このまま帰ると、落ち込んだままになると思い、府中からそのまま、立川に出て、東京創業ステーションの別館であるスタートアップハブ多摩に行ってみました。
立川がBOBOSの街になっていた
立川なんて、そうそうくる場所ではないので、その変容ぶりにびっくりしました。街の北側のモノレール沿いが、オシャレな街に変貌してるんですね。
平日の昼間として、求めるべき「正しい明るい日本」がそこにありました。
ノマドワーカーがカフェで仕事して、幼い子供はせせらぎで水遊び、奥様方は友人とブランチ。
若い世代がオシャレなスペースで起業して、町がそれを支援している。
街が生命感にあふれている、キラキラした印象を抱きました。
BOBOSが「郊外の通称ラテ・タウン」として定義していたボヘミアンの集まる周辺都市が、ここ立川で実現していたのを実感しました。
ランチの値段が1500円台と都会の一等地並なのにも驚きましたが、そういうことを気にしないのがBOBOSなんですよね。
FIRE指南書「アメリカ新上流階級 ボボス」を読む BOBOに感じる違和感 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)
スタートアップハブ多摩に漂う若い開放感
さて、お目当てのスタートアップハブ多摩は、そんなBOBOSタウンである立川の中心地の公園の一角にありました。おしゃれな階段をあがった2階に左に東京創業ステーション多摩があり、左にスタートアップハブ多摩があります。
見晴らしがよく、天井が高く、オフィス家具も最新、そしてスペースに余裕がある環境抜群の空間でした。
丸の内店と同様に、会員登録していれば自由にスペースで作業できますし、起業に関する本や雑誌が充実しており、閲覧が可能です。今回は、場所の下見でしたので、本を借りて、サブスクリプションの研究をしました。
起業を志す仲間からのエナジーチャージ
ここがいいのは、適度にほかの起業仲間のしていることが目に入る点です。
みんなが自分の夢のために独立しようとしている風情が、会話などから漏れ聞こえます。
また黙々と作業する人々から図書館のように自分もやらなくちゃとエンジンがかかります。
スタハ丸の内と多摩を使い分ける
スタハ多摩には、丸の内よりも若い起業家が多そうで、女性起業家も多い印象でした。
受付の方もお若いインターンのようでした。
その意味では、シニア起業家としては、ビジネス検証は丸の内で戦略戦略を見てもらい、多摩にはプログラミング人材の相談や、サブスクリプションやNFTなどの新規の市場の情報をもらうという使い分けがいいのかなぁという感想を持ちました。
ちょうど、この日から2022年度のスタハ多摩の目玉セミナーとして【Skill Upセミナー】起業アイデア整理法から始まる連続講座が始まりました。
これを追いかけながら、コンシェルジェ相談を丸の内と多摩で併用していこうと検討しています。
起業家を目指す皆さんも、自分一人だと、モチベーションを維持するのがとても難しいと思います。
こういう起業家の卵が集まる場所で、似た悩みを共有しながら、切磋琢磨するのはいかがでしょうか。
スタハではこのように起業前の悩みを、起業経験者の方からアドバイスしてもらう「コンシェルジュ相談」や、起業のための各種のセミナーが用意されています。
また、この丸ノ内スタートアップハブは、東京駅から10分圏内でアクセスがとても良く、起業前のコワーキングスペースとして、とても便利です。しかも無料2時間制(最大延長4時間)というのが、ありがたいです。
体験談
【体験談】東京創業ステーションで 事業プラン相談 – ゴキゲンLIFESHIFT (gokigenlifeshift.com)
ぐるぐるセミナー 定性から定量へ 事業アイディアを磨く
実は先月第1回の時に、自分の起業アイディアを、ぐるぐるセミナー師匠の桑名さんに褒めていただきました。
桑名さんの「ぐるぐるワークショップ」で、説明されたフォーマットに落とし込む作業はしていたので、かなりスムーズに説明できた点も有効だったのだと思います。
そこで、それを一歩前に進めるためには、以下のワークをしてみたらいいよ、とアドバイスをもらっていました。
・ビジネスの収支計画
・プロモーション計画
・組織計画
つまり「リーンキャンバス」として、定性的な目論見をたてた事業プランを、今度は数値的に整合させる定量化の段階です。
この宿題に1ヶ月かけて、まじめに取り組んでみました。
桑名さんからの最大の課題は「単価を劇的に引き上がる」べきだという指摘でした。今回、宿題の収支プランを具体的に詰める中で、この難問をブレークスルーする方法が見つかりました。
この時、「俺って天才!^_^」って感覚があったのですが、経験上、大体こういう時は要注意です。
自分では気づけない意外な落とし穴があるので、ここを主体に第2回目の相談をできればと思いました。
第2回目は宿題の報告
さて、桑名さんとの2回目のセッションですが、まじめに宿題をやったことが功を奏して、とても好評でスムーズでした。
東京創業ステーションに行くと、起業コンシェルジュの皆さんは1時間おきにいろいろな相談者のビジネスプランにアドバイスをされています。となると、スムーズに運ぶにはこれはリマインドしてもらうところからだと思い、手短に前回をサマリーできるように資料を作成しておきました。そのうえで宿題を聴いていただきました。
お話をお聞きすると、こうしてしっかり前回の宿題を意識して、積み上げで会話できるようなケースはそんなに多くないとのことでした。
まぁ多様な起業家の卵がいるわけですから、アウトプットの質も様々なわけです。
そして、宿題をやれば起業が成功するわけでもないですから、そこはひとぞれぞれなんだと思います。
私は、シニアで、準備期間をそんなにかけられるほど人生に余裕がないので、打ち合わせとか、セッションとかをなるべく最短で切り上げたいので、準備万端タイプだというだけだと思います。
そんな環境なので、桑名さんには「宿題」という認識は薄かったようで、実際に前回のアドバイス通りにワークをこうして返してくれると、コンシェルジュとしてもうれしいと言っていただきました。
今後の事業説明のリハーサル
収支計画→プロモーション計画→組織計画と説明していくなかで、矛盾や不整合を大きく見ていただいたのだと思いますが、基本はスムーズに流れて、腑に落ちていただけたようです。
これは、これからも投資家、銀行団、ステークホルダー、社員などに何度も説明していくことになるはずなので、その大事なリハーサルになったと思います。
事業計画の詳細はここでは触れませんが、WEBとリアルを組み合わせた内容なので、規模もある程度大きく、複雑です。
それを10分程度で説明できたのですから、ある程度のエレベーターピッチには昇華できたと思いました。
パッションの継続性 持続可能なシニア起業
なにより、この事業をゴキゲンにドライブしたいという意欲が表れているとほめていただきました。
今後、その情熱が、一番重要になるので、ファウンダーとしてのパッションを燃やし続けてほしいという暖かい言葉をかけていただきました。
どうも前回、年齢のこともあり、継続性に多少の疑問をお持ちになったようです。前回、桑名さんが不安に思ったのは、「事業が成功した場合に継続して、自分自身で拡張する覚悟があるのかどうか」だったと率直に伺うことができました。
今回は、その部分を「75歳まで持続可能な事業プラン」として、具体的に事業継承も含めてデザインしようと考えていると、丁寧に説明しました。
正直これこそが、シニア起業における悩ましい部分です。自分は、心身が健康である時期の限界をしっかり織り込みつつ、情熱を燃やして事業に取り組むことがポイントになると考えています。
このブログでも、皆さんにその部分をしっかり伝えていければと思っています。
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