第7の習慣「刃を研ぐ」 名著「スティーブン コヴィー 7 つの 習慣」でゴキゲン×ヤリガイのある人生を手に入れる 9 習慣にするスキル

このブログではフランクリン・R・コヴィー博士の名著「7つの習慣」を、自分なりに読み解く企画を進めています。長く連載してきましたが、この記事で、「7つの習慣」の具体的な習慣の紹介も最後になります。次回含めて残り2回で、ゴキゲンLifeshiftとして「7つの習慣」をどう取り入れていくべきをかのまとめていきます。

 

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名著「7 つの 習慣 スティーブン コヴィー」でゴキゲン×ヤリガイのある人生を手に入れる 総集編 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)

 

1.「刃を研ぐ習慣」とは? その意味と目的を知る

第7の習慣で、毎回引用されるのが、「大木を切り倒そうとしている男」の挿話です。

知らない人は、面白いので本編を読んでください、僕の好きなお話です。

この挿話から得られる教訓は「木を切り倒すのに6時間あったら、最初の4時間は斧(のこぎり)を研ぐ」というものです。

 

私たちは、「7つの習慣」の最初に頃に「P/PCバランス」の話を学びました。

求める成果と、その成果を生み出す能力についての学びです。

この「P/PCバランス」も「黄金の卵を産むダチョウ」の話で有名です。

このお話から得られる教訓は「求める成果の最大出力は、成果を生み出す能力によって規定される」というものです。

「第7の習慣=刃を研ぐ」はつまり、人生において、最大の成果を得るためには、その成果を生み出す「道具(のこぎりや斧)」を研ぐべきだという、お話です。

 

面白いことに、「7つの習慣」では最初と最後に「P/PCバランス」の同じ話をしているのです。

最初はその概念を学び、6つの習慣という長い修行を経て、最後に、「P/PCバランス」を最大化するための「のこぎりや斧」を研ぐ習慣を学ぶのです。

 

だから、6つの習慣を取り巻く「第7の習慣」が最も「身に着けるべき習慣」になるのです。

問題は、人生という非常に長いスパンにおいて有効な「のこぎりや斧」とは具体的になにか? です。

 

なにを鍛えれば、なにを習慣にすれば、人生の最大成果を獲得できるのかという点にあります。

 

2.再新再生の4つの側面

コヴィー博士は、「あなたという人間をつくっている四つの側面」として以下のように分析しています。

 

・肉体

・精神

・知性

・社会・情緒

 

哲学者のジョージ・シーハンは、この4つにはそれぞれの役割があると説きました。

 

・肉体 :良き肉体 

・精神 :良き聖人

・知性 :良き職人

・社会・情緒:良き友人

 

コヴィー博士は、第7の習慣は、この4つの資質や役割に対して

「あなた自身の価値を維持し高めてくれる4つの側面の刃を研ぎ、再新再生をさせるための習慣」として以下の習慣を例示しています。

 

 

わかりやすくするために表にまとめてみました。

大きく、私的成功(第1~3の習慣)に基づくものと、公的成功(第4~6の習慣)に基づくもので区分されます。

<私的成功>

・肉体:健康状態を維持する活動 → 運動、栄養補給、ストレス管理

・精神:ミッションステートメント・リーダーシップを高める活動 → 価値観、瞑想、決意・学習

・知性:主体的に内面を磨く教養活動 → 読書、視覚化、計画立案、執筆

 

<公的成功>

・社会・情緒:改善したい人間関係公的な成果をもたらす活動 → 共感・シナジー、内面の安定

 

上記に挙げた活動を「自分の成果を最大化する目標を持って、習慣として、定期的に実働」していますか?と説いています。

 

私は、正直、はじめに「7つの習慣」を読んだ30代には、ひとつも習慣化できていませんでした。

そして、そんなことが大事なことなんて、まったく意識していませんでした。

特に、三日坊主を絵にしたようなズボラな性格だったので、即効性のないことに優先順位をつけて取り組むというのが、苦手で苦手でしょうがありませんでした。

 

でも、読後に決意して、やれることをひとつづつ、毎日、丁寧に実行し、それが習慣にできたら、その上に次のひとつを積み重ねるようにしていきました。

なんとか、10年近くかかって、刃を研ぐ習慣の4つの側面をすべてカバーする自分なりの「習慣群」をつくることができました。

 

良い機会なので、自分自身の「刃を研ぐ習慣」をまとめてみました。

これらの習慣を「群」として、毎日、毎週、毎月、毎年、長い間実行するのは、実際には、とても大変です。そこで、自分なりに、どんどん工夫をして、どんどん改善して、どんどん洗練していきました。

そのコツみたいなものを、今回、3つに分類してみました。

 

<活動の見える化>

いわゆる「レコーディング」です。自分の活動をメモや一覧表にして、実行したら「済」マークを入れたり、記録を記入したりして、活動実績を見える化します。最近では「レコーディング・ダイエット」や「レコーディング勉強法」などで話題になっていますね。これはあらゆる習慣に有効です。

 

なにかしら新しい活動でレコーディングをしているので、試しに今月からはじめている以下の記録を紹介します。

 

・肉体:不眠対策→ 睡眠記録をしてくれる「ポケモンスリープ」を利用し始めました。

・精神:会議前の瞑想→ YELLという団体のコンサル前30分を「何もしない時間」として記録します

・知性:読書レコーディング→ 朝の30分読書したり動画で学んだことを図表化します。

・社会・情緒→ 退職してから人間関係が劇的に変わったので、「人間関係マップ」として図にしてみました。年度更新しています。

 

この方法で、変形性膝関節症を患ったときの退屈なリハビリメニューも記録をつけることで1年半やり抜きました。

この記録法は、変化がなくて単調になりがちなので、区切りのいい「月単位」とか「週単位」で、必ず改善メモをして、PDCAを回し、つまらなくなった要素を捨てて、面白そうな新しい要素を取り込んで、新鮮味をキープしています。これが続く理由かもしれません。

なんども言いますけど、自分は飽きっぽくて堪え性がない、習慣苦手タイプだったのです。いまのあなたと一緒ですよ。

 

<自動化>

「考える前に行動する」がポイントです。

これは習慣化にとって、とても大事です。頭が考える前にその習慣を「終えている」ことに成功すれば、苦痛や逃亡衝動すら浮かびません。そのためには、「朝一番」、「ガイドツール」が大事だと思います。

 

アーリーリタイアして、通勤から解放された私は、朝の2時間を「最重要習慣タイム」と位置付けて、知性の活動が始まる前に以下の行動を終えてしまうようにしています。

 

・肉体:ヨガ・ピラティス・太極拳 → ガイドツールとしてYOUTUBEを使います。

「お気に入り登録」で自動的に1時間のトレーニングメニューをつくってます。起きたらすぐにこれをやります。なにも考えてないです。ひたすら頭じゃなくて、カラダと対話してます。その後、水浴び→洗顔→丁寧な歯磨きまで、なるべく思考力ゼロで行動するようにしています。

 

・知性:英語学習→ ガイドツールとして、NHKゴガクとTwitter(X)、noteを使います。

運動後の次のセッションとして、毎朝15分、「ラジオ英会話」を聴くようにしています。NHKゴガクというAPPを使うと、非リアルタイムで何度でも学習することができるようになってとても重宝しています。

火曜日は3日分のスキットを通しで聴いて、単語をチェック。水~金曜日は第1~3スキットのポイント学習、土曜日のその復習と記憶チェック。日曜日と月曜日に、最終定着確認して、noteに記録しています。

ポイントは、インプットと同時にアウトプットもしてしまうことで、毎日、Twitter(X)で、その日の学びを発信しています。これは誰かに見られたいとか意識は全くしてなくて、「7つの習慣」で、学んだことを24時間以内の他人に共有するという習慣を読んで、採用した方法です。Twitter(X)は、引用コメントできるので、記憶の定着テストしては非常に優れた「ガイドツール」です。

 

<目標を決め現在差異を埋める方法>

すでに「7つの習慣」を学んだあなたには、もうおなじみの方法です。自分のなりたい姿を想起して、それを文章や絵や図にします。そのうえで、現在の自分の地点・位置を正しく把握して、その差を認識し、目標までのステップを割り出します。これを習慣化にも役立てています。

 

社会・情緒→ 30年・15年単位の人生計画

なんといっても、有効なのは、社会・情緒の公的成功の側面です。

この分野は、成功するまでの期間が長くかかり、成功を実感しにくいのが事実です。そのために「自分のなりたい姿を明確にして、現在の自分の位置を認識し、目標までのステップを割り出す」ことがとても大事です。

・毎年、「ダイヤモンドライフ」という独自の方法で360度人生評価を実行しています。

・その目標差異認識に基づいて、すべき活動を「マンダラチャート」に落とし込みます。

・そのマンダラチャート分析されたすべき活動を、四半期程度のステップに分解して、「今後獲得べきスキル」として取り組みます。

 

これらは、別の機会に、もっと詳しく紹介していこうと思います。

なんにせよ、実績を見て頂ければ、「三日坊主」の私自身が、10年かかって取り組めば、

「習慣化」が得意と言えるくらいには成長できたのが、

皆さんにとっての「希望」になりのではと思います。

 

3.「習慣」にする3つの要素

7つの習慣を「実際の習慣」にするというのは、生半可な決意ではできません。

この本は、「読んでからがスタート」という本なのです。

あなたが、「7つの習慣を実際の習慣として身につけたい」と本心で望むなら、今一度、下の図を見てください。

 

 

あなたにはすでに、「7つの習慣を実際の習慣として身につけたい」という意欲があります。

あなたにはすでに、「7つの習慣」における「なぜするか」、「なにをするか」の知識があります。

あなたにはすでに、「7つの習慣」をどうやってするかのスキルが提示されています。

 

さぁ、このブログも「読んでからがスタート」という意図なのです。

一緒に、7つの習慣の旅をしませんか?


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