まとめ
アーリーリタイア後の資産運用として、やりたいことをやるために、資産運用に時間をかけすぎない、使い切る分だけ稼ぐ、稼いだ分だけ使い切る、という知恵を編み出すために、ファンドマネージャーが運用をしてくれるラップ口座・SMAを紹介します。
今回は投資のお話ですが、確実な儲け話は存在しません。投資は自己責任で!あくまで参考としてお読みください(笑)
アーリーリタイア後の資産運用
今回から、具体的に「アーリーリタイア後の資産運用」の話をしていきたいと思います。
まずアーリーリタイアの前後では、資産運用についてコンセプトを大きく変えなくてはいけないと思っています。
アーリーリタイアの前は、資産をいかに早く、いかに大きくするかがテーマになります。
私は「資産を5年で2倍にする」方針で運用して、25年間連続達成しました。そのためには、ある程度のリスクを許容する必要がありますし、かなりの時間をかけた研究も必要です。そして実際に投資で失敗もし、その経験を糧に勝つ術を学んでいきました。
以前の記事では、この「年間115%で積み上げていく方法」を書きました。
資産は年115%で増やす – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)
ところが、アーリーリタイアの実現後は、リスクをそこまで取る必要がありません。また「やりたいことをやる」ために、資産運用に時間をかけすぎたくはありません。大事に育てた資産を減らす失敗をするのも避けたいので、自分の少ない経験、狭い視野だけでは不安もあります。
アーリーリタイア後の資産運用には、「黄金を生むダチョウを守る」ことこそが、最重要タスクになるのです。
もうひとつゴキゲンLife Shiftでは「資産をゼロまで使い切る」という大きな方針があります。
現役時代のように資産を増やし続けて、使うことを忘れて、使い切れなくなっても意味がありません。まず、そんな下品なお金もうけの生き方は、人生として「粋」じゃないですよね。
ここが、いままでの拡大資本主義の成功者やスタートアップ貴族、FIRE信奉者と、ゴキゲンLife Shifterとの差だと思います。
使い切る分だけ稼ぐ、稼いだ分だけ使い切る 循環型資本主義へのパラダイムシフト
大きな観点から言うと、拡大資本主義から循環型資本主義へのパラダイムシフトが起きていて、儲けるより、資源を有効活用することへのトランスフォームが求められているのです。
だから「使い切る分だけ稼ぐ、稼いだ分だけ使い切る」、そんな知恵を編み出していくのが、ゴキゲンLIFESHIFTのすべきことだと思います。
人生で、いかに早く経済的自立を手に入れて、その後の人生お金に固執せず、「ゴキゲン×ヤリガイ」で自分のやりたいことを実現するかが、ゴキゲンLife Shiftの粋な人生プランなのです。
アーリーリタイアのリアル「ゴキゲンLIFESHIFT式人生収支計画」 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)
アーリーリタイア後はあまり資産運用で悩まない
これらの前提から、ゴキゲンLife Shiftでは、「アーリーリタイア後、あまり資産運用で悩まない方法」を編み出す必要があります。
自分で悩まないと決めたのなら、選ぶべき方法はシンプルです。「デレゲーション」と「自動化」です。
資産運用をファンドマネージャーに任せ、面倒な支払いを自動化して、金の工面から解放される。これが求めるべきアーリーリタイア後の生活なのです。
「デレゲーション」と「自動化」のためのSMA口座活用
そこで、登場するのが「SMA(Separately Managed Account)」です。
SMAとは、資産管理・運用を一元的に行うための「ラップ口座の一形態」です。シンプルに言えば、一時期、流行したファンドラップの上級顧客向けサービスで、資産運用を顧問を雇って任せる方法です。
ラップ・アカウント(SMA)って、なに? [株・株式投資] All About
とはいえ、これがファンドラップほど騒がれないのは、各サービス企業が下限設定をして、顧客を上層だけに絞り込んでいるからだと思います。
証券会社のSMA口座開設は、3000万円から5000万円程度の最低預入額のバーが設けられています。
正直、まさに「高額資産保有者向け限定サービス」なのです。
ですが、ここ最近、証券各社がこのSMAサービスの拡販に力を入れてきており、最低預入額バーが5000万円以上から3000万円程度(少ないところでは1000万円)に下げられています。
これなら、ちょうどFIRE検討者向けと考えることができます。
FIRE検討者の一次目標が「生活費の25倍」だとすれば、資産3000万円は超えられるし、越えなければならないはずだからです。
FIRE検討者が夢見る「金融企業の高額資産保有者向け限定サービス」を手に入れる機会、これは利用を検討すべきサービスでしょう。
金融企業の高額資産保有者向け限定サービスのプライベートバンク的な活用
なぜなら、SMAは、プライベートバンク的な活用が期待できるからです。
プライベートバンクとは – 日本プライベートバンク協会 (private-bank.jp)
欧米に存在するプライベートバンクは、本当の意味での超高額資産保有者向けサービスであり、日本の庶民では利用不可能だと思います。
しかしながら、今後、SMAに期待したいのは、そのプライベートバンクの部分的機能を担っていくことなのです。
SMAでは、実際に手を動かして投資決定をするのは、証券会社です。
我々は、彼らと「ポートフォリオ相談」をすることがメインになります。
上記WEBから引用
「個人投資家は、証券会社と投資一任契約を結びます。投資家が指示するのは、株の比率、リスク・リターンの度合いですが、あとは、証券会社の運用担当者がポートフォリオ設計を行い、相場の状況などをみながら実際の売買をしてくれます」
資産運用のデレゲーション
求めるべき「デレゲーション」がここにあります。プライベートバンクの本質もこの資産運用のデレゲーションだと思います。
「預ければ増やしてくれる」という役割をSMAが果たしてくれるなら、我々はお金の心配から解放されるのです。
実際は投資ですから、必ず、だれでも失敗します。
それは投資家であろうと、プライベートバンクであろうと、SMAであろうと、ファンドラップであろうと、すべての投資には失敗が付きまといます。
「預ければ増やしてくれる」のは、現実ではありません。
だからこそ、その失敗の確率と失敗の額をいかに最小化するかが、肝になります。資産運用のデレゲーションとは、その失敗も内包し、許容して、はじめて成立するものだと思います。
私は、そのために分散投資を心がけています。
資産全体をリスク程度で3つに区分して、リスク最大、リスク中、リスク最低=ほぼ現金貯金の口座別の管理をしています。
また証券会社の商品と、生命保険会社の商品や、年金型商品を組み合わせて資産全体を運用しています。
総資産をリスク分散し複数の口座を活用して、資産運用する
ですから、今回をSMAだけを紹介しましたが、実際には、総資産をリスク分散し、複数の口座を活用して、資産運用することを強く推奨します。
ただその中でも、SMA口座を主体にする意味は、その情報量です。
SMAにはAIなどを含めた最新の金融テクノロジーを活用でき、個人別ポートフォリオによって、数万通りの商品構成から、その人に合わせた投資商品をくみ上げます。
そして運用計画とその実績レポートが毎月、毎四半期で届きます。
ファイナンシャルプランナーの代わりとして相談できる担当者がいるかどうか
重要なのは、その都度、ファンドマネージャーとする会話だと思います。
私は、ファイナンシャルプランナーの代わりとして、お付き合いしています。
そんなに信用して大丈夫なのか?という疑問があると思いますが、証券会社、そのサービスによって、彼らの対応は変わります。
特に怖いのは、顧客の売買契約によって手数料を取る場合です。
SMAの場合、「ラップ口座を預かる証券会社は、資産額によって報酬が決まっていますから、回転売買を繰り返して報酬をかせぐという荒稼ぎができなくなります。(引用)」となっており、売買回数は関係ありません。
彼らは顧客がしているポートフォリオ希望に応じ、資産保全を目的にしたポートフォリオなら、その条件の範囲のベストプランを提示し、合意のもとに実行します。
もちろんデレゲーションの度合いは自分で決められます。
完全委託する方法もあれば、すべての投資商品を自分で決めるのも可能です。
そこで重要なのは、「担当営業の信頼感」だと思います。
私は、設定バーで対応可能なSMA全社に相談して、過去の付き合いも含めて、最も信頼ができ、無理を勧めない、そして金融情報の多い方がいる企業で、SMAの口座開設を決めました。
この担当営業の方から得る最新情報の量と質が最も大事なのです。
この情報が資産運用の全体のパフォーマンスを決めると思います。
この情報によって、SMA口座の方針を決めるのは当たり前ですが、他のリスク分散口座の方針にも影響します。つまり、各口座の営業担当から投資商品や金融市場の情報をすべて聞いたうえで、SMA口座の相談で、自分が得ている情報と突き合わせて、その価値を精査していきます。
SMA口座を資産運用するのは証券会社の担当営業ですが、資産全体のバランスを運営するのは自分自身です。
デレゲーションによって、なるべくお金の心配をしないように心がけつつ、「ゴキゲン×ヤリガイ」の自分のやりたい人生を実現する、それがゴキゲンLIFESHIFTだと思っています。
これからも、「アーリーリタイア後の資産運用」の話を継続して書いていきます。お楽しみに!
各社のSMA リンク
野村証券 下限3千万円 野村SMA(エグゼクティブ・ラップ)|商品・サービス|野村證券 (nomura.co.jp)
日興証券 下限3千万円 日興ファンドラップ 2つのコース|SMBC日興証券 (smbcnikko.co.jp)
大和証券 下限1億円 ダイワSMAとは? | SMA | 大和証券 (daiwa.jp)
“【上級編】アーリーリタイア後はあまり資産運用で悩まない・SMAによる資産運用 ” への4件のフィードバック
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