第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」 名著「7つの習慣」で「ゴキゲン×ヤリガイ」のある人生を手に入れる 3

7つの習慣 前回までのまとめ

 

このブログではフランクリン・R・コヴィー博士の名著「7つの習慣」を、自分なりに読み解く企画を進めています。

 

第1回は、実践のための「7つの習慣」要約として、第1部「パラダイムと原則」の趣旨を説明しました。

「7つの習慣」で「ゴキゲン×ヤリガイ」のある人生を手に入れる 1 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)

 

第2回は、自立に向けた私的成功の基本コンセプト「主体性」を、コビィー博士独自の「関心の輪と影響の輪」の関係から学びました。

第1の習慣「主体的である」 名著「7つの習慣」で「ゴキゲン×ヤリガイ」のある人生を手に入れる 2 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)

 

今回の第2の習慣「終わりを思い描くことから始めるー目的を持って始める」は、人生の設計図の話です。

 

第2の習慣ほど難しいものはない でも、すべてを犠牲にしてでも実行してほしい

 

「7つの習慣」の実践者は、口をそろえて言います、「この第2の習慣ほど実行するのが難しいものはない」と。

コヴィー博士はこの章の初めに書いています。

 

「このページと次のページは、邪魔が入らず一人になれる静かな場所で静かに読んでほしい。

これから紹介すること以外は頭の中を空っぽにし、日常生活のこまごました用事も、仕事や家族、友達のこともすべて忘れ、意識を集中して、心を開いて読んでほしい」

 

正直、私も最初にこの章で戸惑いました。懸命に考えてみるのですが、まとまらず、何度も何度も挫折しました。

最後は、コヴィー博士の忠告に基づいて、ほかの作業をすべて放置して、思い切ってハワイに行き、この第2の習慣だけを、10日間考え続けて、やっと自分の設計図を完成させました。

しかし、この犠牲は完璧に報われました。この第2の習慣をやり切った先には、自分というものが、別の物に入れ替わった実感がありました。

それまで、「7つの習慣」のことも半信半疑で、ほかのライフハック系の著書と同じレベルと考えていましたが、この本の教えがどれほどインパクトがあるかを心の底から感じました。

この10日間が、自分の人生のハイライトだと言っても過言ではありません。そこで起こったことがまさに自分にとっての「パラダイムシフト」でした。

 

原則「すべてのものは二度つくられる」

 

第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」が人生の設計図の話だということは、コビィー博士の以下の言葉に現れています。

 

「すべてのものは、まず頭の中で創造され、次に実際にかたちあるものとして創造される。第一の創造は知的創造、そして第二の創造は物的創造である」

 

我々が人生で成功したいのならば、まず何を達成したかを明確にしなければならない。

そして、そのための設計図を描き、実現計画を立案する、さらにリソースを集めて、実行する。

まずは、人生の最後にどうなっていたいのかを明確にして、その設計図を描き、その計画を練る必要がある、という説明です。

 

 

原則 自分のシナリオは自分で描く

 

第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」は、自分の人生は自らがリーダーシップを発揮する「パーソナル・リーダーシップの原則」に基づいています。

人生にありがちなことですが、家族や同僚、会社、組織など他人が描いた設計図や脚本に依存して、教え込まれた価値観や条件付けで、相手が期待する脚本のままに演じ続ける生き方があります。

この「依存」状態に気付くことが大事だというのは、第1の習慣でご説明しました。だからこそ、第一の知的創造を自らの意思で行うことが大事なのです。

 

「依存」に気付くと、多くの人はいま現在自分が手にしている脚本は、まったく無意味な習慣に深く根付いていたことを思い知らされます。「正しい原則から生まれる自分自身の価値観と一致する脚本を手に入れなければならない」、それにはパーソナル・リーダーシップが必要なのです。

 

さて、この第一の創造は目標(トップライン)を見るリーダーシップの問題であって、ボトムライン(作業の結果)を管理するマネジメントの問題と区分しています。コビィー博士には有名な格言があります。

 

リーダーの役割は、ジャングルの中で一番高い木に登り、全体を見渡して、「このジャングルは違うぞ!」と叫ぶことだ。

しかし、残念なことに、大体において作業チームからは「うるさい!作業は進んでいるのだから黙っていろ」と言われるのだ。

 

マネジメントは後回し、まずは正しい場所で、正しい方向に向かうためのリーダーシップが重要なのです。

コヴィー博士は、「人生の目的地とそれを示すコンパスをしっかりと創造せよ」、と言います。

 

目標 あなたの個人の「ミッションステートメント」を書くこと

この第2の習慣の山場は、この「ミッションステートメント」を作ることにあります。

ミッションステートメントとは、信条表明であり、理念です。言ってみれば不変の基準、つまり「憲法」です。

どのような人間でありたいか(人格)、どんな価値観に基づいて(原則)、何をしたいのか(貢献)を自分なりの形式で形にすることです。

この基準があれば、どんな状況であろうと判断するときに迷わなくて済む「不変の拠り所」になります。

「変わらざるミッションステートメント」があれば、変化に適応しながら生活ができる、予断や偏見を持たずに現実を直視して、柔軟に適応できるのです。

 

しかし、この自分だけの「ミッションステートメント」を書き上げることが本当に難しいのです。

ただ、あきらめないでください。コヴィー博士は、あなたのためにかなり具体的な手段を提示しています。

この手段を順に実行してください。僕も数か月以上かかって、なんとか最後まで実行した内容です。

 

手段 影響の輪の「中心」を見つめる

「ミッションステートメント」を作ることが目標だとすると、それをいかにして実現するかの手段が問題になります。コビィー博士は、第1の習慣で考えた「影響の輪」をベースに考えろと続けます。

自分の影響の輪の中心にあるパラダイムこそ、あなた自身だと説きます。

そして、その中心がわかれば、4つの力を得ると続けます。

中心を得ると、アイデンティティや心の拠り所が定まります。それは、あなたに人格的な強さと安定感を与えてくれます。

中心を得ると、あなたの中に判断の指針ができます。それが日常のありとあらゆる変化を解釈するときのガイダンスになります。

中心を得ると、生活する上でのバランス感覚を身に着けることができます。個々の原則がどのように作用しあっているかを読み解く「知力」を育てます。

中心を得ると、行動する実践力を得ます。選択を怖がることなく、決断を下すエネルギーが湧いてきます。

この4つの要素が「人格の礎」であり、「成長の連続体」の基礎になる部分です。

 

具体的手順1: 現在の自分の中心になにがあるかを探索し、明らかにする

ひとは様々なものを自分の中心に据えています。

まずは今の自分がなにを中心に置いているかを探索する必要があります。

 

心を落ち着けて、じっくりと観察してみましょう。

ちなみに、コヴィー博士が一般的に人々が掲げている「基本のパラダイム」の例を挙げてみました。

参考にしてみてください。

ありがちないくつかの例

 

配偶者・家族中心の問題

・心の安定は相手の行動や態度に左右される

・自分の進む道は相手のニーズや脚本によって決まる

 

お金中心の問題

・自分の存在価値は資産残高で決まる

・金銭に限定された狭い視野で人生を見ているために、判断に偏りがある

 

仕事中心の問題

・勤めている会社で人間の価値を決めてしまう

・仕事をしている時だけが充実している。それ以外は不安でしょうがない。

・自分より、会社にどう求められているかを判断基準にしている。

 

娯楽中心の問題

・楽しくて「ハイ」になっている状態でしか心の安定がない。それは長続きしない。

・どうしたらもっと楽しめるかだけが判断基準になる。

・与えられた快楽で、自分から行動する力はない。

 

敵中心の問題

・敵対する相手の一挙手一投足に揺れ動く。相手の行動に引きずられた「反依存」状態。

・怒り、嫉み、恨みが力の源泉でネガティブに歪んでいる。

 

この自分の中心を探索する作業は、第1の習慣の「依存」を明らかにすることと同じです。

「我々はいかなる状況においても、何かしらに「依存」しているということです。私的成功とは、自らが陥っている、その「依存状態」に気づき、そこから「自立」することを目指すこと」

自分がなにを意識して立脚しているのか、つまりなにに「依存」しているかを自覚することがすべてなのです。

 

具体的手順2: 原則中心に置き、ほかの要素を周囲にバランスする

 

コヴィー博士は、先ほどのWORKで出てきた現在の人生の要素を何一つ否定しません。

それは、あなたの人生に必要なパーツなのです。

しかし、それだけを人生の中心にしてしまうことを問題視しているのです。

 

ほとんどの人は、複数の中心要素が組み合わさり、局面局面によって、中心を入れ替えながら、判断しています。そこが問題だと指摘します。

 

中心をコロコロ入れ替えている人生は、場当たりなギャンブルをしているようなモノ。

常にブレているので、普遍的な知恵も継続的な力も、ゆるぎない人格も備わりません。

では、どうすればいいのか?

 

コヴィー博士は、明確に「原則を影響の輪の中心に置き、その周囲に人生の要素をバランスすべき」と指導しています。

 

 

「原則はどんなものにも影響されない。(中略)原則は近道でも、その場しのぎの応急処置でもない。他者の行動、周りの状況、時代の流行に頼ることもない。原則は不変だ」

 

変わらざるものが中心にあるからこそ、時代の変化にブレずに対応できる、というのが、7つの習慣の教えです。

 

「原則中心の生き方から生まれる知恵と指針は、物事の現在、過去、未来を正しくとらえた地図に基づいている。ただしい地図があれば、行きたい場所がハッキリ見え、どうすればそこにいけるかもわかる」

「原則中心の生き方をする人の力は、個人の自覚の力、知識の力、主体性の力である。この力は、他者の態度や行動に制限されない」

 

原則を中心に置く人生のパワーを理解してもらえたでしょうか。「7つの習慣」が説く「人格主義」というのは、この原則中心にバランスされた人生の諸要素の関係マップからもたらされるのだと思います。

ゆるぎない信念とそれに対する自信、それをもたらすのが、パーソナル・リーダーシップなのです。

では、この原則中心のパラダイムを利用して、今回の最終目的である「自分のミッションステートメント」を得る旅をしてみましょう。

 

具体的手順3:自分の葬儀を想像する 

どうすれば 後悔をしない 人生になるのか?を考える

まさに「自分の終わりを思い描くことから始める」のです。自分の葬儀を想像し、誰にどんな弔辞をどうやって読まれるのかを考えます。

「葬儀での弔辞」は、人生の目的地の暗喩です。それを明確にすることこそ、目的地をハッキリ意識し、現在いる場所からそこへ至る正しい方向を見出すことなのです。

これが、影響の輪の中心を見つめることだと、コビィー博士は、指摘します。

そして、逆算で「どうすれば 後悔をしない 人生になるのか?」を考えることを推奨しています。

感情を司る右脳的にこの「葬儀妄想」を利用したうえで、次の手順では左脳を活用することを推奨しています。

 

具体的手順4:自分の役割は なにか? を見出す

なにを 大事に 生きていきたいのか

ミッションステートメントは、葬儀シーンを右脳で想像した後に、それを論理的な文章にするために左脳的な作業する活動です。そのためには、最終イメージを「分解」することが大事になります。

コビィー博士は、人生のバランスを上手に保つために、「役割」を分解し、その要素をバランスを持って組み立てることを推奨しています。

 

具体的手順5: 自分の人生の 使命・目標を 見出す 

その役割の最後はどうありたいのか? 

役割の目標をセットする

 

「自分の人生での大切な役割を念頭にミッションを考えると、生活にバランスと調和が生まれる」

自分の人生の役割をすべて書き出し、次に「それぞれの役割で達成したい長期の目標」を立てていきます。

この役割と目標がミッションステートメントに枠組みと指針を与えてくれます。

これで、人生全体が俯瞰できるようになり、人生で進むべき方向性が見えてくるのです。

 

最初にお話ししたように「この第2の習慣ほど実行するのが難しいものはない」のです。

ですから、今回はコヴィー博士の言葉を丁寧に拾いながら、具体的な方法をご紹介しました。

 

 

あなたへの宿題 :自分の人生の ミッションステートメントを書いてみる

 

さぁ、この7つの習慣の最難関への方法は示しました。あとは、あなた次第です。

ただ、お約束します。これを書き終えたとき、あなたの人生に対する見方、態度は一変します。

そして、その瞬間から、迷いがなく、スッキリとした生活が送れるようになります。

 

次回の第3の習慣 「最優先事項を優先する 」 に続きます。


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