結婚30周年を「美記憶」にしてみました! 加賀・金沢グランクラス旅行

めでたく結婚30周年を迎えました。お付き合いから数えると、なんと足掛け37年です。感慨深いです。

それを記念して、恋愛時代に行った金沢を30数年ぶりに再訪しました。

 

このブログでは「加賀・金沢グランクラス旅行」と題して「美記憶フォトブック」にしてみます。

 

その前に、今年であった「美記憶」に関わる名言をご紹介します。

 

人生とは、経験の合計である  ビル・パーキンス

経験は私たちに、尽きることの「記憶の配当」を与えてくれる。

それにより、私たちは「雪だるま式」に幸福になれる

Die With Zero より

 

この言葉に出会って、美記憶をつくっていくことは、「幸福を複利で受け取る」行為なのだと思い至りました。

皆様も、家族の記念日を 笑顔の美記憶にしていきましょう!

 

1.プロローグ : 寺尾聰クリスマスディナーショー

 

今回の結婚記念日に際して、まずは特別なクリスマスプレゼントを用意しました。

ふたりの青春時代に一世を風靡した寺尾聰さん。76歳とかなり年上ですが、バリバリの現役です。

WOWOWで見たブルーノート東京のライブが素晴らしくて、一度は見てみたいねと話していました。

新横浜プリンスホテルでショーをやるというので、なんと人生初の「クリスマスディナーショー」に行ってきました。

常々、「寺尾聰をルビーの指輪だけで評価して欲しくない」と考えていたのですが、粒よりの名曲揃いのライブでした。

・出航(さすらい)

・二季物語

・雨の風景

・季節風 などなど

加えて、なんと「君の瞳に恋してる」などの盛り上がりカバー曲も披露してくれて、楽しい楽しいクリスマスパーティーになりました♪

ディナーも美味しくて、ルビーの指輪ケーキを筆頭に曲にインスパイアされたオリジナルレシピ。

なんとカクテルまで「#出航(さすらい)」、「#ルビーの指輪」とオリジナルメニューでした。ファンにはうれしい。

寺尾聰さんは数年ぶりに今年の紅白に参加されるという情報もいただきました。

いまだ紹介されていないことがずっと不思議に感じていたのですが、USのJPOPシーンでは、今年No.1の評価を受けたと知らせていただきました。

はじめてのディナーショーは、素敵がいっぱいでした。

 

2.新幹線かがやき グランクラスで 雪の金沢へ

せっかくの周年記念ですから、シニアらしく贅沢に旅をしようと一念発起して、グランクラスに申し込みました。

行きの金沢便が大当たりして、見事、初グランクラス体験となりました。

革張り全自動フルフラット座席は、さすがの乗り心地でした。

先週の雪が残る車窓を見ながらまさにグランドクラスの旅気分です。

グランクラスのアテンダーが終始気にかけてくれ、飲み放題で、和洋のおつまみセットもサーブされます。

これならもう1時間乗っても楽しいと思いましたが、いまやあっという間に金沢についてしまいます。

夜行バスで行った30年前では信じられないですね。北陸がとても近く感じます。

 

3.九谷焼 上絵付体験

自分の作陶経験で、まだ一度も上絵付けをしたことがなく。

せっかく九谷焼の本場・加賀に行くなら久谷の上絵付けを体験してみようと乗り込みました。

①本焼きまでできている器に、にかわを引いて、その上に下絵モデルを移したり、えんぴつで下絵を描きます。

②呉須で骨描きをします。

③骨描きした線を隠すようにボテッと彩色絵具をたらします。

絵具は焼くとガラス質に透明化するので、骨描きした線は残ります。

いろいろ試してみたかったので、モデル下絵のツバキを中心にあしらい、周りを自分の線で雪の結晶で埋めてみました。

加賀には雪の結晶の研究の歴史があるそうです。

 

ちなみに相方は、「猫」を書いてました。

4.界リゾート・加賀

夫婦で長年かけて星野リゾートの温泉宿・界を訪ねる「界めぐり」を趣味にしているので、今回は迷わず「界・加賀」を選びました。

1600年代から続く老舗温泉「白銀屋」を継承した新感覚温泉ホテルです。

紅唐格子の宿場であった当時の面影を残しつつ、後ろには高層のホテル棟をつけています。

雪の残る風情がとても似合っていました。ゆげ街道という名の通り、「温泉湯気」と雪景色でした。

自室に貸し切り風呂がある豪勢なお部屋でしたので、雪景色や満月を見ながらの温泉も、うち風呂、大風呂をどちらも堪能しました。

5.金継工房

歴史のある老舗温泉「白銀屋」を引き継いだ時に数多くの「うつわ」も継承されたそうで、その中には破損している作品も多く、金継をして再度使用することにしたそうです。

当初は金継職人にお願いしていたそうですが、じきに職員も金継を学んで、みんなで修復することにしたそうです。

その金継の考え方をもっと広めるために、今回「金継工房」を新築して、宿泊客にも参加してもらうことにしたそうです。

このコンセプトにはとても共感できました。そこで、さっそく体験を申し込みました。

本格的な漆を使った「金継」は実際には2-3か月の期間が必要です。この体験では、宿泊客がリレー形式で金継修復を行うそうです。

これも「醍醐味」は失われるものの、本格的な職人技の理解としては正しいと思いました。

自分は第1回の漆詰めをやってみました。以前にいった二戸の漆掻きを思い出しました。

 

6.活ズワイガニ会席

今回の目玉企画が「カニ食い行こう!」なのです。

生粋の関東人夫婦なので、冬にカニを食べに行く関西の風習がよく理解できないのです。

そこで今回は、カニを徹底的に楽しむ宿にしました。

界・加賀には「活ズワイガニ会席」というスペシャルコースがあります。

お食事 | 界 加賀【公式】 | KAI Kaga (hoshinoresorts.com)

サイトより

「活蟹のしめ縄蒸し」を中心とし、お一人様あたり1.5杯の蟹を使用。うち1杯が活蟹です。

蒸して、焼いて、もちろん刺身でも、旬の蟹をご堪能いただけます。

 

メニューがこちら。

まさに、カニ尽くしなのでした。活蟹のしめ縄蒸しがすごいのはもちろんですが、フライが素晴らしかったです。

いままでの人生で食べた蟹の総量と同じくらいはこの日だけで食べた気がします。満足、満足!

7.加賀獅子舞

界には、「ご当地楽」というエンターテインメントがあるのですが、加賀では、獅子舞があるということで食事後に体験しました。

サイトより

加賀百万石の勇壮華麗な武家文化を象徴する加賀獅子舞を毎晩披露しています。

加賀獅子の特徴は、迫力ある獅子頭と大きな蚊帳(かや)。

両眼が鋭く左右に広がった「八方睨(はっぽうにらみ)」と呼ばれる独特の風貌は、一度見たら忘れられないほどのインパクトです。

 

実は、この獅子舞は、大きな「音」がポイントでした。想像の倍以上の音量であらゆる禍をかみ砕いてくれそうでした。

ぜひ動画でお楽しみください。

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8.白銀屋 茶の湯体験

二日目の朝は、新たな気持ちで臨んだのが、江戸年間から続く茶室体験でした。

こちらも最近になって新設されたコースとのことで、以前は加賀棒茶を自前で点てるだけだったとのことですが、

この格式ある茶室の説明を加えた「茶の湯体験」になったそうです。

陶芸を趣味としているので、お茶やお点前にはとても興味があります。

本格的なお茶の会だと堅苦しくなるのですが、こうした説明付きの体験コースはとてもありがたいです。

9.加賀山代温泉郷 古総湯ーゆげ街道散策

界・加賀の目の前に加賀山代温泉の「総湯・古総湯」があります。宿泊客は無料で入浴できます。

往年の温泉宿の雰囲気をうまく生かして、とてもきれいなステンドグラスを加えて、リニューアルされていました。

2階にもお休みどころがあり、観光名所としてとても良いものがだと思います。

湯上りに近辺のゆげ街道を散策してみました。ちょうど先週の雪がうまい具合に道から消えていて、散策にはちょうどいいころ合いでした。

 

10.金沢散策 長町武家屋敷跡ー金沢城ー兼六園

界はお昼まで滞在できるのでゆっくりとしていからチェックアウトして、午後、金沢に入りました。

香林坊の東急ホテルに荷物を預け、散策に出ました。

 

金沢は、徒歩で回るのがちょどいい距離感です。ホテル近くの長町武家屋敷跡から、せせらぎ通りを流して、

金沢城を経由して、兼六園に行きました。ここでも雪が残っており冬の雪吊りとの風情を感じました。

11.金沢21世紀美術館

ここまで古の文化体験が多かったので、一気に現代アートの鑑賞をツアーに入れました。

いまや金沢観光のメインになった感がある「金沢21世紀美術館」です。

このプールの写真が有名ですね(下からの鑑賞券は完全に売り切れでした)

テクノロジーとアートというイベント展示になってましてかなり攻めた内容でしたが、入場待ちが行列する人気でした。

地方都市に現代アートを持ち込んだ構成という意味では青森県立美術館と双璧でしょう。

ちなみに、ここで食べた「加賀パフェ」がおいしかったです。

 

12.近江町市場 のどぐろ丼、能登牛・香箱蟹・白エビ

30数年前に食べた「ぶりとろのお寿司」が忘れられなくて、いまや観光客目当てになったと聞くのではありますが、

当然のように近江町市場に向かいました。

ちょうど年末の買い出しと重なる時期でしたので、活気ある市場の様子を見ることができました。

夕方だったので有名店が軒並み営業終了でしたので、「のどぐろ丼」にひかれて、「刺身屋」さんを選びました。

ここでは、念願の香箱蟹、能登牛、白エビまでいただくことができました。まさに北陸の食オンパレードでした。

13.朝の金沢散策 金沢城ー尾山神社

還暦になると朝が早いので、日の出前の朝6時からひとりで散策に出かけました。

ライトアップされてる鼠多門から入場して、玉泉院丸庭園などを拝見しました。

金沢通から「尾山神社」がいいよと薦められていたので、足を延ばしてみました。

14.年末買い出し 大和デパート

ホテルの前の大和デパートにおみやげを見がてら、年末の買い出しに行ってみました。

市場だとかなり高額の蟹やら練り物がかなり手頃な価格だったので、これも縁だと思い、カニやかまぼこ、金沢野菜を購入して、東京に宅急便で送りました。

年末ですが翌日配送可能とのことで、ちょうど大晦日には間に合います。楽しみなお正月になりました。

15.加賀料理 三統

この旅行で一番の思い出になったのが、加賀料理をいただくために予約した「三統」さんでした。

ひがし茶屋街から歩いたので、雪交じりの小雨の中を迷ってしまって、ブルブルと震えていたのですが、

着いた料亭は、女主人のご姉妹が営む、とても暖かい場所でした。

なにより高台から浅野川を見下ろす眺望がすばらしい!遠くに金沢城から兼六園が見えます。昨日散策した雪吊りの様子までが見て取れました。

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お料理は季節の金沢料理が満載。向付に数の子、香箱蟹の蟹しんじょ。ぶり味噌の旨味、白子の濃厚さ。
加賀蓮根のお椀と、締めにお抹茶とぜんざいまで、心づくしの加賀料理が並びます。

これでなんと「3300円!」。絶対に価格設定が間違ってると思います(断言)

帰り際には、行きに迷ったことをお話したら、丁寧にひがし茶屋街への別の素敵なアプローチ方法を教えてくださり、地元の人しか知らない裏道を知りました。女ご亭主の優しさに触れた、奇跡のお店でした。

16.ひがし茶屋街 波結

30数年ぶりの二度目の金沢、最後に訪れたのは、ひがし茶屋街を見渡すことができるカフェ「波結」でした。

コロナが終わり、外国人も戻った観光地・金沢。時代の流れを感じながら、最後に抹茶パフェをいただきました。

 

結婚記念日を美記憶にしていく

今年立ち上げた「グランアニバーサリー」事業の創業の想いとして、以下の内容を書きました。

https://www.dishapp.online/concept

 

人生に意味を与えるのは、所有ではなく、経験であり、「経済的な資産よりも、家族や仲間との思い出にこそ、人生のエネルギーを費やす価値がある」という考え方に基づいています。

震災やコロナ、多くの戦争を経験した我々は、「そばにいてくれる人の重要さ」、「一緒にいることの価値」を見直しました。「大量生産の商品を浪費して地球を破壊する愚かさ」も学びました。今なら「美記憶」の重要さを再提案できるかもしれないと考えました。

それが、「グランアニバーサリー」です。

この事業には、自分自身の「ヤリガイにエネルギーを搾取された人生」を深く反省し、これからを生きる皆様には「幸福なワークライフバランス」を取り戻して欲しいと願う切実な思いを込めました。

 

この誓いのもとに、これからも自分たちの結婚記念日を自分たちらしく、美記憶にしていきたいと思います。


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