【開始編】暴落相場で始める投資の極意 ゴキゲン投資運用

暴落相場を利用して「経済的自立」をつかむ話

 

投資をしたことがない人に、よく聞かれる質問があります。

「いつから投資を始めたらいいですか?」

 

金融機関に勤める人たちの回答はたぶんひとつです。

「今ですよ。投資は時間が最大の利点です。早ければ早いほど、複利の恩恵を得ます。だから、答えは今です」

 

さて、長期投資歴30年の自分はどう答えるか。

「市場に参加するのは早いほうがいい。でも、参加すべき機会は数年に一度、必ずある。市場の波を見て、暴落チャンスを待つべき」

 

明白なのは、いままで一度も投資をしないで、現金で貯金していた投資初心者たちにとって「暴落相場こそが最大のチャンス」だということです。

投資を始めるなら、暴落の後に来る、市場の「底」が、絶好の開始タイミングなのです。では、市場の底を予測することはできるのでしょうか?

 

この記事では、投資初心者が投資を始めるタイミングを考えていきます。

今回は投資のお話になりますが、確実な儲け話は存在しません。投資は自己責任で!あくまで参考としてお読みください。

暴落相場を表現するグラフ ゴキゲン投資術

 

経験はひとを鍛える

 

投資を始めて四半世紀以上になりますので、恐慌状態を何度か経験しています。

 

80年代のバブル崩壊の頃は自分も若く、そんなに大金を張り込んでなかったので、影響は少なくすみました。

最も影響受けたのは、リーマンショックでした。資産が半減した時期もありました。取り戻すのに3年はかかりました。

 

しかし経験は、ひとを鍛えます。

 

その後に起きたITショックやコロナ危機では、今までの相場下落とは違う動きを考えることができるようになりました。

 

まず、準備が違います。

いままでは、恐慌になると、資産が下がるのを黙って見続けて、下げ止まることをただただお祈りするだけでした。

そのとき自分に残された選択肢は「ゆっくり上がっていく相場をただ待ち続けるだけ」でした。

その回復ペースは遅く、赤い数字を見続けるだけの月日が苦痛に感じていました。

 

しかし、ピンチはチャンスなのです。

この株価が下がった状態で市場に追加資金を投入できれば、最低価格で購入できることになります。

 

ところが、理屈ではそれがわかっているのに、できない。やりたいのに、やれない。

過去の自分にはそれは「不可能」だったのです。

 

過去の暴落時はいつも、手元に現金がないがゆえに、投資できないのが常でした。

ただ資産が減っていくのを、不安な気持ちで呆然と眺めているだけでした。

 

そうした過去の経験から、学びました。

 

まず、「資産の全額を市場投下しない」、という鉄則を守りました。

私は常に「暴落相場用の現金」を用意しています。

全体資産の1/3程度をこういう時の軍資金に、別に蓄えています。

それが痛い経験から学んだ「知恵」のひとつでした。

 

下げ場の「底」で入ることができれば

 

明らかにわかっているのは、いままで一度も投資をしないで、現金で貯金していた人たちには、暴落した時が最大のチャンスだということです。

投資を始めるなら、こうした暴落の後に来る、市場の「底」が、絶好の開始タイミングなのです。

 

いったん底をついた市場は必ず値上がりします。つまり、投入した資金は、上がるだけなのです。

「市場の底がいつなのか?」さえ、わかっていれば、誰でも勝つゲームがここにあります。

 

でも、この考え方もギャンブルなんです。

 

例えば直近の暴落だった2022年6月の段階で次の予想ができた人が何人いたでしょうか?

・ロシアはウクライナへの侵略を東部だけであきらめるのか?

ウクライナはそれを受諾するのか?

・ロシアは、NATOの拡大を許容するのか?それともNATOに加盟表明した国を同様に侵略するのか?

・原油、食物相場への影響はいつまで続くのか?

・日本のインフレは年内に収束するのか?

・中国は、グローバル経済がブロック化していく中で、一帯一路政策をどう展開していくのか?

・北朝鮮がこうした状況のなかで、自己存在価値を高めるために更に過激な行動をとらないか?

 

これらの質問に答えられるような人はどこにもいないと思います。

もっと言えば、これらの地政学的な影響下にある資本市場の予測なんて、誰にも予測できないのです。

 

ですから、どの時期が「市場の底」なのかは、実際には予測不能なのです。

 

もちろん、後から、「あの時、あの瞬間が市場の底だったんですよ」、とチャートを眺めていうのは簡単です。

こういことを後付けでいう「専門家」が多いので、困ります。その人は、絶対に現在進行形では、「いまが市場の底です。いま買いましょう!」なんて言ってくれません。

 

ちなみに、そういうことを言う人が一番の詐欺師です! 絶対に信じちゃダメです。賢い人は、こういう人からは距離を取ります。

私は真っ先にその人の連絡先をリストから削除します。

 

ちなみに、私が意見をお伺いしている専門家の意見でも、その当時の市場予測では様々でした。

すでに市場は底を打ったという人もいれば、米市場のリセッションの影響で更に下げ場が来るという人もいました。

下げ相場が続くという派も、もう上げ相場に入ったという派も両方いました。

 

私はどちらの意見も聞いて、どちらの意見も信じることはありません。

だって、誰にも当たらないから。

 

そのうち、どちらかが当たり、どちらかが外れるだけです。次回は逆の人が予想をあてるかもしれません。

だって、誰にも予測不能だから、です。

 

現在進行形で市場を読むということは、誰にとっても「予測不能」なのです。

だから「市場の底を瞬間で捉える」というのは、幻想です。

理論的は存在しても、原則として、それは「不可能」なのです。

 

でも、繰り返しますが「下げ場の底で入りさえすれば、投資では必ず勝てる」、これも真実なのです。

 

では、個人投資家はどうすればいいのか? 私の経験からの知恵を少しだけご紹介します。

 

市場はサイクル

投資をするにおいて、一番大事なのは、「市場はサイクルで上げ下げをしている」というを理解することです。

ただ、期間の取り方によって、その上下する「幅」は、明らかに変わります。

 

通常は、半年から1年くらいで上下している波のようなものだと、感覚で考えてください。

この波は「小幅」で、動いています。

もっと言えば、日々の値動きももっと小さい幅で動いています。デイトレーダーはその微小な幅で商いしています。

 

ところが、勝ち方の原則は、ただひとつなのです。

「安く買って、高く売る」、これだけです。

 

1年で一番安いタイミングで買って、一番高いタイミングで売ればいいのです。

差額が儲けです。

 

市場はサイクルをイメージさせる波の画像

あなたは、サーファーで、波を待っています。

波の下が来たと思ったら、漕ぎ出して、一番上でリリースするのです。

儲けが出れば、ランディングは成功です。

 

何度か失敗すれば、そのうち、波の上下動が感覚としてなじんできます。

まぁ実践してみてください。

サーフィンと同じで、しばらくしたら波乗りできるようになります。

 

ところが、この通常の「小幅」の波にも、上げ下げのサイクルがあります。

 

5年単位で見ると、さらに大きな上下幅で上がったり、下がったりする景気の波があります。

インフレや貨幣価値などにも影響されて、大きな幅でゆっくりと上下動しています。

 

このサイクルでも、原則はただ一つ「安く買って、高く売る」のです。

ただ、このあたりから、できる勝負と、できない勝負が分かれてきます。

 

先ほど示したように、年間の波ですべての勝負をしていると、こういう大波に時に、投入すべき原資がないということが多々あります。

 

例えば、いま円が安いのに、このタイミング、購入するドルを保持している人ってどのくらいいますか?

いま、円を買えば、3か月前よりも20%近く多く購入できるのに、現実は、買うドルが手元にないんですよ。

 

現実は、そんなもんです。

だから「準備によって、できる勝負とできない勝負がある」ということです。

 

さて、今回のような戦争や疫病による下げ場は、5年単位でもそうそうお目にかかれない下げ場です。

まさに20年単位の「暴落」です。

 

今回は疫病のコロナからの回復期に、重ねて、旧ソ連邦の地域的戦争や中東地域の紛争という地政学的な危機が重なっています。

 

実際には、それだけでないのです。

大トレンドとして、ドイツの壁の崩壊から進んできた「グローバル経済の終焉」が裏に隠れています。

今後始まる「ブロック経済への回帰→ ゾーン化する世界」という「大潮目」が来ているのです。

 

でも、長期のスパンの20年単位でみると、市場は必ず暴落した後、サイクルで回復するのです。

歴史的に言えば、市場は、ニューヨーク大恐慌も、ブラックマンデーも乗り越えて、サイクルで回復しました。

 

だから、ピンチはチャンスなのです。

 

「グローバル経済の終焉」をどうとらえるかによりますが、どん欲な資本主義市場は基本、いつかは値を戻すのです。

 

これが過去の実績です。

 

なぜなら、それは次に成長するマーケットを必ず発見するからです。

 

ヨーロッパで始まった資本主義は、新大陸アメリカで花開き、次に日本やオセアニア、アジア諸国に広がりました。

そしてBRICSを巻き込み、その中でも巨大な虎である中国を目覚めさせました。

そして、重要なのは、いまでもアフリカを中心に新興国はいくらでも残っているという事実です。

 

歴史レベルで見れば、資本主義の成長余地はまだまだ広大です。

時間軸の概念をかなり拡げれば、最終的に市場は回復する、というのが、過去からの実績です。

 

ただし、自分の残された時間にそれが間に合うかどうかは、各々の寿命の問題になります。

60歳を越えた私には、そんなに時間の余裕がなくなってきています。なので、私は私の残り時間で、資本主義のサイクルを観察しています。

80歳になる2045年を終着点位に見定めて観察するスタンスです。

 

その期間のサイクルを身体で感じながら、「一番安いタイミングで買って、一番高いタイミングで売る」を、飽きることなく、繰り返していこうと考えています。だから、今回のウクライナ危機も、イスラムの地域紛争も、ピンチはチャンスと考えています。

 

結論をいえば、「市場の底を瞬間で捉える」というのは、幻想だけど

市場のトレンドを理解して、通常の波の上下幅と

5年規模の景気の波の上下幅と

20年単位の暴落の上下幅を観察すれば、

「市場の底は確定できないが、市場の下げ止まりのトレンドは想定できる」のです。

 

下げ場を継続的に買い続ければ、どこかが「底」になる、というのが、現実解だと考えています。

「底」で変えなくても、「底を含んで、最低価格の周辺を連続的に買うことは可能」なのです。

投資初心者は、暴落のニュースに敏感であれ!

市場参入している先輩が恐怖で縮こまっている恐慌のさなかに、勇気を持って市場参入してください。

 

 

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続きは【初級編】でご説明いたします。

ゴキゲンな資産運用の極意:年115%で伸ばす資産作りの秘訣とアーリーリタイアへの道 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)

目次

・はじめに:「5年で2倍」=年115%理論で目指すアーリーリタイア

・労働収入の最大化

・労働収入による貯金と投資による運用のバランス

・種金の重要性:最初の100万円=資産運用の出発点「貯め癖」

・経済的自立への第一歩:資産運用の基礎

・キャリアの転換と資産運用:大胆な決断の価値

ゴキゲンな資産運用の極意:年115%で伸ばす資産作りの秘訣とアーリーリタイアへの道