【スタートアップ体験談】本当は教えたくない「東京都創業支援金 」獲得方法 採択率13%の壁を打ち破れ!

東京創業ステーションにあるプランニングポート東京のご指導を受けて応募した「東京都創業助成金」を獲得したご報告と、この厳しい採択率の助成金を取得するコツの分析みたないことをやってみます。

東京創業ステーションで学ぶ後進のみなさんのご参考になればと思います。

やはり、東京都民で起業を検討している人が、この東京創業ステーションのいろいろなサービスを受けないのは、もったいない。ぜひ、利用検討することをおススメします。

無事に令和4年度東京都創業助成金を獲得しました!

 

この東京都創業助成金の採択に関しては、なにより東京創業ステーションでの先生方のご指導に感謝いたします。特に鈴木博之先生には、昨年7-9月の3か月に渡り、ずっと相談に乗っていただきました。そして親身に申請内容を添削いただきました。心から感謝をいたします。

助成金採択率13%の壁

 

事業支援助成金は、各自治体が積極的に予算化しているのですが、いずれの自治体も応募数が多いのに対して、採択数は少なく、結果、採択率が高倍率になります。

 

今回の東京都創業助成金も契約説明会で実質13%以下だったと言われました。昨年までの過去実績でも、通年で15%、直近は11%です。

スタートアップのムーブメントのおかげか、年々じりじりと応募数が上がっております。そのぶん、審査基準も、競争率も上がってしまいます。

今後は東京都の場合、応募数1500件程度までは増えると考えられ、逆に都予算が簡単に増額するとは考えにくいため、採択件数は160以下で、採択率は10%程度までは厳しくなると考えるべきでしょう。

採択実績の分析 個人19:企業59 店舗はわずか9件

採択された応募案件の内容にも、ざっと目を通してみましょう。

 

直近の令和4年上期の採択 全77件のうち、個人事業主が19件に対して、株式・合同会社などの起業は59件。そのうち店舗経営は、わずか9件です。その店舗系にしても「フードロスを実現したラーメン店」、「浅草の観光ハブになるカフェバー」など、しっかりしたトレンドコンセプトを反映したものが採用されています。

創業助成事業 – サービス紹介 | TOKYO創業ステーション (startup-station.jp)

 

よくよく考えれば「150件は採択されている」という事実

 

逆転の発想「自治体が創業してもらいたい事業」とは?

創業支援の意味、「5年以内に自治体税収が見込める事業」を創る

 

自分がやりたい事業と自治体が欲する事業をクロスさせる

 

公募のコツは「仕様」に隠れている 採点表こそ熟読すべき

 

実は、この間、毎週のように東京創業ステーションに通い、夜は週3本くらいセミナーを聴講していました。

自分のプランのフュージビリティチェックも進んでおり、自分なりの起業がかなり形になりつつあります。

 

 

前回の記事

シニア起業の事業プラン スタートアップ・ハブで 起業コンシェルジュ相談2 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)

 

前々回の記事

スタートアップハブで起業コンシェルジェ相談 「ぐるぐるワークショップ」の桑名さんに会う – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)

 

東京創業ステーション ステップ1 スタートアップ・ハブ

 

東京創業ステーションは、2段階ロケットになっていまして、創業を検討する段階は、「スタートアップ・ハブ」と言われるスタッフにお世話になります。

「ゴキゲン×ヤリガイのある75歳までの持続可能な第2の人生」を目指して、様々な可能性をすべてあげて、それぞれのテーマや方法を模索している春先は、足しげく、スタートアップ・ハブに通い、毎日のようにオンラインセミナーを聴講して勉強をつづけました。

スタートアップ・ハブ東京の場合、丸の内と立川に2つの拠点があります。

私は広々として居心地がいので、立川のスタートアップ・ハブをよく利用しています。

Startup Hub Tokyo TAMA | TOKYO創業ステーション (startup-station.jp)

ここで、起業アイディアの壁打ちをしていただき、可能性を検討したり、困ったらすぐに相談するという段階を、3か月ほど送りました。

 

特に、自分のアイディアの場合、WEB構築にかなり高度技術が必要で、その実現性を相談していました。

ありがたいことに、このスタハ多摩でご紹介いただいたチームが開発担当をしてくれることになり、一気に実現に踏み出すことができました。

 

東京創業ステーション ステップ2 プラニングポート

開発の目途が経ったので、起業の第1弾ロケットを切り離し、本格推進の段階に入りました。

それが、「プラニングポート」での事業計画書活動です。

Planning Port 丸の内 | TOKYO創業ステーション (startup-station.jp)

 

こちらは、東京都中小企業振興公社が運営する団体で、主に「創業助成金」の認可に向けての具体的なサポートが受けられます。

それ以外にも、専門相談として、司法書士、知財アドバイザー、社労士、弁理士、弁護士など、起業と会社継続の問題を専門家に相談できます。

また、金銭的にも、融資相談として、東京信用保証協会、日本政策銀行や地方銀行などに対する相談窓口が設けられています。

 

プラニングポートのWEBでは、各相談者ごとに、プランコンサルタントがついて、以下のようなサポートをしてくれると記載しています。

1.創業準備中の方へのサポート

創業にあたっての自分自身の棚卸やビジネスアイディアの具体化という入り口段階から支援します。
準備段階のゴールとして、実現可能性が高く、継続して事業を続けられるビジネスプランを書類に落とし込むまでを支援します。

2.開業手続中の方へのサポート

開業手続を進めるにあたってのコーディネータの役割を果たします。
手続き関係の事項は、各士業の独占業務となっている事項も多いため、何を誰に支援してもらうべきかのアドバイスを中心に支援します。
経営者としての意思決定が必要な事項については、プランコンサルタントが相談に応じます。

 

とはいえ、実際はこのプラニングポートの活動は「事業計画書の策定」に集約されます。

 

創業時の支援 = 事業計画書の策定と承認

なぜ、プラニングポートの段階の活動が「事業計画書」になるかというと、これがそのまま東京都創業支援金の助成条件に紐づいているからです。

 

まず、東京都創業支援金についてですが、創業時に「開業資金を最大300万円の2/3助成」してくれるものです。

対象や条件は以下のような内容です

助成対象者 都内での創業を具体的に計画している個人又は創業後5年未満の中小企業者等のうち、一定の要件を満たす方
助成対象期間 交付決定日から6か月以上最長2年
助成対象経費 賃借料、広告費、器具備品購入費
産業財産権出願・導入費、専門家指導費、従業員人件費
助成限度額 300万円(下限100万円)
助成率 3分の2以内

 

この対象者の「一定の要件を満たす方」が、ポイントです。

一定の要件を満たす方法には実際は、いくつかのルートがあります。

創業助成事業 – 申請要件 | TOKYO創業ステーション (startup-station.jp)

 

そのルートの中でも、筆頭が、このプラニングポートでの事業計画書認定なのです。

「公益財団法人東京都中小企業振興公社(以下「公社」という。)が実施する、TOKYO創業ステーション「プランコンサルティング」による事業計画書策定支援を終了し、過去3か年の期間内にその証明を受けた方」

 

以下にプラニングポートにおける東京都創業支援金の申請の流れ図を貼ります。

この要件を満たすために、概ね3か月程度の時間が必要となります。

サービス紹介 – 創業助成事業 | TOKYO創業ステーション (startup-station.jp)

 

正直、自分の場合、シニアで、アーリーリタイアしている環境でもあり、それほど、開業資金への助成を必要としていないですが、資金繰りから考えれば、いただけるものはいただくほうがいいです。

加えて、重要な点は、同じ起業をする観点で、自分の事業がこうした助成対象に磨きをかけてくる皆さんのアイデアと比べてどのくらいの実現性を持っているのか、専門家、経験者の視点から率直に意見をいただきたいと考えています。

このプラニングポートでの事業計画書認定こそが、シニア起業における「診断書」になりうると考えています。

今後、銀行との交渉や、ベンチャーキャピタルとの相談があるかもしれず、そうした場合のベースをここでしっかりつくっておきたいと思っています。

 

自分の格言ですが、「不安定な土台の上に、高層建築を建ててはいけない」と肝に銘じています。

 

事業計画書を読むのは誰か? 創業融資の現実

 

ここまでが建前の話で、ここから先が「パーソナルサービス」です。

採用率15%と言われる東京都創業支援金の助成判断ですが、特に将来展望が見えにくい「スタートアップ」には厳しいと言われます。

どちらかというと、飲食店などのスモールスタートの開業向きで、金額的にも、もしスタートアップが本格化した場合には、後払いの300万円では金額的に釣り合わないという評判もあります。

特に、スタートアップに不利な理由は、審査員(特に一次審査)が、東京都一般職員で、起業経験もなく、銀行での融資経験があるわけでもない「素人」が担当していることにあると言われます。

売上計画などが肌感覚でわかりやすく、事業展開にも限度がある飲食店の開業は、理解しやすい。

反対に、社会にないからこそイノベーションを起こそうとするスタートアップの社会起業家たちのプランは、稀有壮大で、つかみどころがなく、実現性に乏しいという印象を与えかねないのです。

 

銀行融資も同じだと思いますが、これが日本の融資の現実だと思います。

 

ベンチャーキャピタルの場合、「起業プランの船団化」によって実現性の問題を回避しているのでしょう。20案の起業プランをひとつのパッケージにして投資して、そのうちのいくつかが利益を出しEXITにこぎつけ、そのうち1つでも大当たりの上場をしてくれれば、のこりのゾンビ企業は貸し倒れしても帳消しにできるという考え方です。

この方式は、自分にとっては、洋画買付のパッケージ理論と同じです。シュワルツェネッガーの大作を購入するためにC級作品がごまんとついているパッケージばかりを見てきました。

 

事業計画書は自分のために描き、応募の度にカスタマイズする

 

事業計画書を作成する段になって、会社員時代のような「窮屈感」を感じ始めました。

その正体をじっくり分析すると、どうも審査に合わせ、応募時期に合わせて、プランの大元を加工しだしてしまっていることに起因していました。

「ゴキゲン×ヤリガイのある持続可能な社会貢献」を目標に始めたシニア起業の本筋が大きく曲がってしまっていたのです。

これはいけない!と気が付いて、まず、軍資金を見直して、自己調達すべく動きました。

まずは、それで「人のカネをあてにしなくても事業を起こす覚悟」を定めました。

そのうえで、この「事業計画を人生最大に楽しんで、ゴキゲンにやろう」と考え直しました。

せっかくの人生最大のチャレンジです。

これを楽しまないなんてもったいない。

 

シニア起業の すべての過程で、すべての経験を楽しむ!

 

これがいまの大方針です。

 

ということで、現在、私は、まず自分の会社を成立させるためにPlanAの事業計画書を、「社長になるための修行」として作成しています。毎週、プラニングポートの担当先生に校正をいただいて、プランに磨きをかけています。

 

そのうえで、必要な資金を準備し、さらに会社登記の準備に入っています。

その過程すべてが、初体験でワクワクドキドキしています。

今週は、司法書士を決めて、登記相談しに行きます。

 

そのうえで、東京都創業支援金や、IT導入補助金、ものづくり支援事業などの各種助成については、その都度、Plan Aをカスタマイズして、応募することにしました。

自分の起業プランの評価を外部から得られる機会です。この過程も楽しみたいと前向きに考えています。

 

東京創業ステーションを最大活用

 

そこで一番助けてもらったのが、東京創業ステーションでした。

 

このブログでは何度も記事で紹介してますが、本当に、なにもかもわからない、ド新人の自分が、検討期間中に一番お世話になったのは、東京創業ステーションでした。

 

スタートアップハブ時代

東京創業ステーションで起業コンシェルジェ相談1 スタートアップハブ丸の内の桑名さんに会う – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)

Startup Hub Tokyoに 行ってみるべき理由2 スタハ多摩でやる気に火をつける – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)

シニア起業の事業プラン 東京創業ステーションで 起業相談2 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)

 

プラニングポート時代

シニア起業も本番「事業計画書」に着手 東京創業ステーションで 起業相談3 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)

 

開業までの目標で動いていたプラニングポートの事業計画書を昨日、提出しました。

これには、担当教官の鈴木先生に本当にお世話になりました。

社会貢献に同じ志を持つ「師匠」という感覚で、本当になんでも相談できましたし、粗々の事業企画段階から、かなりご意見を細かく指摘いただいて、外に出せる「事業計画書」までに仕上げていただきました。

 

ほかにも、ほぼ毎日、オンラインのセミナーを聞き、気になるコンシェルジェがいれば、丸の内にも立川にも足しげく通わせていただきました。

ここ以上に情報が詰まった起業のプラットフォームはないと思います。

これからも継続で、活用させていただきますが、まずは御礼いたします。

 

ちなみに、事業計画書ができたので、「創業羅針盤」なるステップ証明をいただきました。

 

 

 

 


“【スタートアップ体験談】本当は教えたくない「東京都創業支援金 」獲得方法 採択率13%の壁を打ち破れ!” への1件のコメント

コメントを残す