「7つの習慣」これだけ読解
フランクリン・R・コヴィー博士の名著「7つの習慣」を、ゴキゲンLifeshiftとしてどう取り入れていくべきをかについての連載ブログをしてみましたが、ここで、それをまとめ記事にしてみます。
1.実践のための「7つの習慣」
全文
名著「7つの習慣」で「ゴキゲン×ヤリガイ」のある人生を手に入れる 1 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)
抜粋
第1部 人生の成功には原則がある。
それは、「誠意、謙虚、誠実、勇気、正義、忍耐、勤勉、質素」
これらには、「道徳」と呼ばれる古今東西変わらない「ひとの道」が揃っています。
ところが残念ながら、これらの不変の人生の成功原則が実践できている人は少ないのではないでしょうか。
コヴィー博士の論考の優れた点は「こうした人生で目指すべき場所は誰でも理解できているのに、ほとんどの人がその偉大な人生を獲得できていない」としたら、どうすればいいのか? に注目した点であり、それを実践するための書として企画されたのがこの「7つの習慣」です。
「7つの習慣」は、人格主義に基づいている。
コビィー博士が「ひとの道」を実践するために重要なこととして、「人格」と、それを形成する「習慣」を指摘しました。
「一貫して行われる行動、無意識に行われる行動パターンとして、日々絶えず人格は現れる」
つまり、「習慣」こそが、成功のための最重要項目だと指摘したのです。
習慣は、「意欲、知識、スキル」の3つの要素で創られる
「7つの習慣」は、この3つの要素を利用して、「習慣の連続体」を身に着けるための本です。
このまとめでは、「習慣の連続体」の7つの方法と効果を順に説明していきます。
その前に、その重要さを理解するために、裏返して「効果性の低い人の習慣」を見れば、その意味がわかるはずです。
以下の習慣で、あなたに、あてはまるものはありませんか?
【第1の習慣】人のせいにして 反応するだけ
【第2の習慣】何も思い描かずに始める
【第3の習慣】優先事項を後回しにする
【第4の習慣】自分だけ勝とうと、Win-Lose を考える
【第5の習慣】とにかく話し、そして聞くふりをする
【第6の習慣】自分だけに頼る
【第7の習慣】いつか早々に燃え尽きる
第1部 私的成功
2.パラダイムシフト
全文
第1の習慣「主体的である」 名著「7つの習慣」で「ゴキゲン×ヤリガイ」のある人生を手に入れる 2 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)
抜粋
「7つの習慣」を理解する最重要ポイントは、「依存→自立→相互依存」という自己成長の連続したパラダイムシフトであることを意識することです。
私的成功の段階
①依存の自覚:ひとは誰でも、誰かに対して「依存状態」にあると、気づくこと
自立の段階
②自立:「依存」から脱して、自立した「私」へのパラダイムシフトをすること
公的成功の段階
③相互依存 :自立した個人として、社会の中の「私たち」へのパラダイムシフトをすること
3段階の中央にある自立に至る第1歩である「私的成功」には、前提が存在します。
我々はいかなる状況においても、なにがしらに「依存」しているということです。
私的成功とは、自らが陥っている、その「依存状態」に気づき、そこから「自立」することを目指すことなのです。
よく「7つの習慣」は、再読するたびに違う印象を得る、再読するたびに「そんなことが書いてあったのか」と新鮮な気持ちで読んだ、と言われます。
それはたぶん、その都度の読者における「依存対象」の違いあって、その時代の依存対象への気づきを促され、そのため実際に本の中の意識を引き付けられる部分が違い、毎回の印象の差になるのだと思います。
我々は、いかなる状況においても、なにがしかに「依存」しています。
そして、その依存から脱して、自立を促し、相互に依存する成長のスパイラルを描く。
その「依存の輪廻」への気づきこそが、「習慣の連続体」を身に着ける「肝」なのです。
では、前提の説明が終わったところで、この後、「7つの習慣」の習慣をひとつづつ読み下していきます。
まずは私的成功の基本となるコンセプト、「主体性」です。
第1の習慣 「主体的である」 - 主体性を発揮する
「主体性」について、コビィー博士は、「責任(responsibility)」という単語を、「反応(response)」と「能力(ability)」の2つに区分します。
主体的に生きるには、「刺激」と「反応」の間に、人間しかできない「選択の自由」を発揮して、「感情を抑えて自らの価値観を優先し、自発的に、かつ責任を持って行動する」ことだと説明しています。
「選択の自由を行使する人間は自分の行動に責任を持ち、他人のせい、状況のせい、条件のせいにしない。自分の行動は、一時的な感情の結果ではなく、一貫した価値観に基づいた選択の結果だと知る」のです。
そして、選択の自由を行使するためには、「自ら動く率先力を発揮すること」が基礎体力になると明言しています。
反応的な言葉を使わず、責任転嫁をしない。そのために「主体的な言葉」を使うのです。
「依存」を自覚するための 2つの輪
自分がいかに主体的か、逆にいかに反応的かを知る素晴らしい方法として紹介されるのが、有名な「関心の輪と影響の輪」です。
この主体的な生き方を2つの輪で描くとこうなります。
主体的な生き方は、影響の輪の中に労力を集中します。
自分が影響を及ぼせる物事に働きかけ、影響を及ぼすことができる仲間を励ますことができます。
その行動には、ポジティブな情熱が宿るので、影響の輪を徐々に押し広げていく作用があります。
そしていつしか、影響の輪の外側にあった事柄にでも、影響を及ぼすことができるようになるのです。
反応的な生き方はその逆になります。
自分が影響を及ぼすことができない「関心の輪」に集中しており、その行動にはネガティブな印象が付きまといます。
そのため、次第に自分の影響の輪が小さくなってしまうのです。
インサイド・アウトの実践
第1の習慣には名言があります。
「問題が自分の外にあると考えるならば、その考え方こそが問題である」
変化のパラダイムはいつでも自分から起こるのです。それがインサイド・アウトの実践です。
「自分自身が変わる。自分の内面にあるものを変えることで、外にあるのもを良くしていく」のです。
変えるべきことを変える勇気。変えられないことを受け入れる心の平和。
そして、これらのふたつを見分ける賢さを。
これこそが、ゴキゲンとヤリガイのバランスを求め、生涯持続可能な社会貢献を目指す、自分が求める「大人の智慧」なのだと思います。
第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」
全文
第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」 名著「7つの習慣」で「ゴキゲン×ヤリガイ」のある人生を手に入れる 3 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)
抜粋
コヴィー博士はこの章の初めに書いています。
第2の習慣ほど難しいものはない でも、すべてを犠牲にしてでも実行してほしい。
目標 あなたの個人の「ミッションステートメント」を書くこと
第2の習慣ではあなたが挑戦して、実際に創るべきものが示されます。
人生の目的地とそれを示すコンパスを創造することです。
それが、「ミッションステートメント」です。
この「自分だけのミッションステートメント」を書き上げることが本当に難しいのです。
ただ、あきらめないでください。コヴィー博士は、あなたのためにかなり具体的な手段を提示しています。
手段 影響の輪の「中心」を見つめる
「ミッションステートメント」を作ることが目標だとすると、それをいかにして実現するかの手段が問題になります。
コビィー博士は、第1の習慣で考えた「影響の輪」をベースに考えろと続けます。
自分の影響の輪の中心にあるパラダイムこそ、あなた自身だと説きます。そして、その中心がわかれば、4つの力を得ると続けます。
この4つの要素が「人格の礎」であり、「成長の連続体」の基礎になる部分です。
具体的手順1: 現在の自分の中心になにがあるかを探索し、明らかにする
まずは今の自分がなにを中心に置いているかを探索する。
この自分の中心を探索する作業は、第1の習慣の「依存」を明らかにすることと同じです。
「我々はいかなる状況においても、何かしらに「依存」しているということです。私的成功とは、自らが陥っている、その「依存状態」に気づき、そこから「自立」することを目指すこと」
自分がなにを意識して立脚しているのか、つまりなにに「依存」しているかを自覚することがすべてなのです。
具体的手順2: 原則中心に置き、ほかの要素を周囲にバランスする
現在の自分が何に依存しているかに気づいたら、「原則を影響の輪の中心に置き、その周囲に人生の要素をバランスすべき」とコヴィー博士は、明確に指導しています。依存対象を「捨てろ」とは言いません。輪の中心に原則を置いたうえで、その周辺に再配置するのです。
ほかの要素とのバランスをもって配置するのです。
変わらざるものが中心にあるからこそ、時代の変化にブレずに対応できる、というのが、7つの習慣の教えです。
「原則中心の生き方から生まれる知恵と指針は、物事の現在、過去、未来を正しくとらえた地図に基づいている。
正しい地図があれば、行きたい場所がハッキリ見え、どうすればそこにいけるかもわかる」
それが人生の目的地とそれを示すコンパスであり、「ミッションステートメント」です。
「7つの習慣」が説く「人格主義」というのは、この原則中心にバランスされた人生の諸要素の関係マップからもたらされるのだと思います。
では、この原則中心のパラダイムを利用して、今回の最終目的である「自分のミッションステートメント」を得る旅をしてみましょう。
具体的手順3:自分の葬儀を想像する
どうすれば 後悔をしない 人生になるのか?を考える
まず最初にまさに「自分の終わりを思い描くことから始める」のです。
自分の葬儀を想像し、誰にどんな弔辞をどうやって読まれるのかを考えます。「葬儀での弔辞」は、人生の目的地の暗喩です。
それを明確にすることこそ、目的地をハッキリ意識し、現在いる場所からそこへ至る正しい方向を見出すことなのです。
これが、影響の輪の中心を見つめることだと、コビィー博士は、指摘します。
そして、逆算で「どうすれば 後悔をしない 人生になるのか?」を考えることを推奨しています。
感情を司る右脳的にこの「葬儀妄想」を利用したうえで、次の手順では左脳を活用することを推奨しています。
具体的手順4:自分の役割は、なにか?を見出す
なにを 大事に 生きていきたいのか
ミッションステートメントは、葬儀シーンを右脳で想像した後に、それを論理的な文章にするために左脳的な作業する活動です。
そのためには、最終イメージを「分解」することが大事になります。
コビィー博士は、人生のバランスを上手に保つために、「役割」を分解し、その要素をバランスを持って組み立てることを推奨しています。
具体的手順5: 自分の人生の 使命・目標を 見出す
その役割の最後はどうありたいのか?
その役割の目標をセットする
自分の人生の役割をすべて書き出し、次に「それぞれの役割で達成したい長期の目標」を立てていきます。
この役割と目標がミッションステートメントに枠組みと指針を与えてくれます。
これで、人生全体が俯瞰できるようになり、人生で進むべき方向性が見えてくるのです。
第3の習慣
「最優先事項を優先する」
全文
第3の習慣「最優先事項を優先する1」 名著「7つの習慣」で「ゴキゲン×ヤリガイ」のある人生を手に入れる 4 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)
抜粋
第3の習慣「最優先事項を優先する」は、時間やタスクの管理の話です。
ここでは第1と第2の習慣を、結果としてもたらすためのパーソナル・マネジメントの具体的な手法が開示されます。
人生の大事を、小事の犠牲にしてはならない
コビィー博士は、「最優先以外は切る捨てる覚悟」を厳しく求めています。人生において、「大事を小事の犠牲にしてはならない」のです。
そのためには、自分の人生に対する「真摯な自己管理」が必要になります。
時間管理術の進化が、効率を究めすぎて、人間性を脅かしている
人間は、効率を求めて「効率的管理術」の進化を続けてきました。しかし残念ながら、これらの「効率的」な管理術が行き過ぎてしまったのです。
いまや「効率」だけが病魔のように世界を席巻するようになってしまい、あるべき豊かな生活や長閑な人生を奪っています。
我々は、秒刻みのギリギリのスケジュールに追いまくられて、余裕も休息もなく、ストレス満載で、人間関係はぎくしゃくしています。
「7つの習慣」で、紹介されるタスク管理術は、「効率的な時間管理術」の反省のもとに、次のステージに進めようというものです。
それは「時間管理」という概念すら否定します。
自分を管理すれば時間は味方になる。
時間は管理するものではなく、成果をあげるための相棒なのです。
だからこそ、強い意志の力で自分を律して、「優先すべきこと」を決め、日々の活動をマネジメントするのです。
それによって、時間は自分を制限するものではなくなり、自分にエネルギーを与えてくれる味方になるのです。
人間性を取り戻すタスク管理
ぜひ、お手元の紙に2本の線を引いてもらいたいです。
そして、縦軸に「緊急」とその逆の「緊急ではない」と書き入れ、横軸に同様に「重要」と「重要ではない」と書き入れてみてください。
我々を取り巻く「要件」はすべて、この中に納まるのです。
マトリックスでタスクを仕分ける
さて、緊急の用事というものは、とてもわかりやすいものです。周りの人から急き立てられ、それに合わせて自分も奮い立ちます。
緊急の用事の待ったなしの印象は、すべてが「重要」そうに見えるものですが、本当にそうでしょうか?
図をよく見てほしいのですが、緊急の左半分の領域は2つに区分されています。
緊急の要件には、「重要なもの」もあれば、「重要でないものも」あるということです。これが事実です。
問題は、誰にとって「重要」なのか、なのです。ひとは、緊急な要件には、受動的に反応しがちです。
すべての緊急な要件が、自分の人生にとって「重要」なのかどうか、この2本の線は、それを考えるように促しています。
緊急+重要マトリックスにおける4つの象限
第1領域 「緊急でかつ、重要な」タスク
この「緊急+重要」領域には、本当に大事なことがあることは誰の目にも明らかです。この領域のレッテルは「危機!、差し迫った事態、期限のある仕事」ですから、放置すれば大変なことになります。
でも、よく考えてみましょう。この領域が広い人の特徴は、仕事マニアであり、火消し専門家です。そして残念ながら、その末路は「燃え尽き症候群」です。
ここに生活を占有されている限り、横にある「緊急ではない」けれど、「重要」なタスクには、永遠に手を付けられません。
第4領域 「緊急でない、重要でない」タスク
第1領域に汚染されている人が逃げ込むのが、「緊急ではないし、重要ではない」という第4領域です。
この領域にはまったく生産性がありません。
暇つぶし、遊び、快楽・・・が並び、忙しいという人ほど、無為に時間を使っているのは、よく目にする光景です。
他にも、多くのメールや電話などの雑用もこの領域に属します。
線をしっかり見ましょう。
この領域は「重要ではない」と区分けされた下半分に属しているのです。
下半分のゾーンに身を置いている人の特徴は、他人任せで、無責任な生き方を選びがちです。
そのため他者や社会に依存して生きることになります。
その反面、批判ばかりして過ごします。主体性がなく、享楽的な生活になります。
結果として、仕事は解雇され、社会から孤立していきます。
第3領域 「緊急、重要でない」タスク
自分では気が付いていなくても、この「緊急、重要でない」領域に、依存している人は数多く存在します。
この領域には、飛び込みの電話やメール、チャット、多くの会議や報告書、無意味な接待、非生産的な付き合いなどが並びます。
緊急という左半分に属しているので、「重要だと思い込みがち」ですが、騙されてはいけません。
この領域の緊急度は、あなたに指示や命令している人にとっての緊急度であり、単に「早く対応してほしい」と期待されているだけなのです。
この領域に占有されている人たちの特徴は、他人からの頼まれ仕事に埋もれます。
安請け合いしがちで、八方美人に見られています。結果、周りに振り回され、次第に被害者意識が拡大していきます。
短期的な視野に陥り、目標や計画を無意味に感じるようになり、遂には人間不信で関係が悪化していきます。
この領域も「重要ではない」と区分けされた下半分に属しているのです。
第2領域 「緊急ではないが重要な」タスク
さて、ここまでマトリックスを見てきて、最後に残されたのが、右上のゾーンです。
第2領域がすべてを握る コツは「能動的」になること
危機が減る、緊急事態に予測対応できる「第2領域活動」
第2領域を区分けしているのは、「重要」であり、「緊急ではない」という線です。
予防的な行動、真の人間関係、準備・計画、新しいチャレンジ これらは、「受動的に反応」からは生まれません。
すべて、「能動的な行動」です。自分を律して、「優先すべきこと」を決め、日々の活動をマネジメントするのです。
第2領域の活動は、先を見渡したうえで、問題の根本に働きかけます。
そのためには、いままで学習してきた第1の習慣「主体的である」や、
第2の習慣の「終わりを思い描くことから始める」必要があります。
そのためには、人生の役割とミッションステートメントをちゃんと見える化して、そこで決めた原則とビジョンに忠実に行動しなければいけません。
この基本がしっかりしていることで、物事の優先順位が明確になるのです。
実際にはじめるとわかるのですが、これらの第2領域の活動は、とても予測的です。
先回りして、危険や危機の芽を摘んでしまいます。
そのため、緊急になる前に終了していることが多くなり、自然に「緊急領域(第1と第3領域)」のタスクが激減します。
「ノー」を言う力を養う
この章が「能動的に、自分を律する」という原則に基づいていると強調するのは、第2領域の行動を実践するためには、「No!」と断るスキルを養う必要があるからです。
我々が常に「この件が緊急だ!それは後回しにしろ!」と、周囲のあらゆる人から言われているだとしたら、そうした緊急の要望に対して、自分の優先順位に基づいて、能動的に判断して、丁重に「いいえ、できません」とお断りするのです。
コビィー博士は、厳しく「最優先以外は切る捨てる覚悟」を求めます。
それは自分の「原則」に基づいた「決断」です。決断をするために、自分を律するのです。
タスクの達成には2つの方法がある
第3の習慣「デリゲーション:最優先事項を優先する2」 名著「7つの習慣」で「ゴキゲン×ヤリガイ」のある人生を手に入れる 5 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)
それが緊急であろうとなかろうと、重要であろうとなかろうと、すべてのタスクを達成する方法は2つしかありません。
自分の時間を使って実行するか、人に任せて他人の時間を使って実行するか、の2択です。
この2つを両方使いなして大きな結果を残す人がいる一方で、人に任せることが苦手な人は多いものです。
「人に任せる」ためには、事前に上司に人をもらう根回しをして、面談をして採用を決め、新しく来た人にゼロから段取りを説明して、自分でやって見せて、その人にやってもらう作業を監督して、やってもらった作業を自分で確認して、問題あれば指摘してやり直してもらい、問題なければ労いの言葉をかける。
これが、実行できてる人、いますか?
実は、私の人生を変えた最も効果的な方法が、この「デリゲーション」でした。
教え「人に任せることができれば、自分だけで行うより大きな成果をもたらすことができる」
この「人に任せるスキル」には、名前があります。
デリゲーション(delegation):委任、代表任命、代表団を意味する
いまやデリゲーションは、ビジネス界の人事・労務では「上司が部下に自分の仕事の一部を移管して任せること」として、社内の「権限委譲」では当たり前のコンセプトとなりました。
昨今では一歩進めて、デリゲーションを日常化するための体制づくりのために、「権限移譲主体の上司ー部下の人間関係をつくる方法」として、「Empowerment=自立できるよう力を与える」という概念に発達しています。
Empowerment:権限の委譲
企業において従業員の能力を伸ばすためや、開発援助において被援助国の自立を促進するために行われる。 三省堂「大辞林」より
人に任せる、任せるに足る人間関係をつくり、任せるべき人を全力で支援する。
このデリゲーションとエンパワーメントは、時代のキーワードと言って過言ではありません。
人に任せる、デリゲーションと、任せるに足る人間関係をつくるエンパワーメント、任せるべき人を全力でバックアップする、エンパワー、これらが、「ひとにしてもらう」というスキルのキーワードになります。
私的成功と公的成功の橋渡しをするデリゲーション
「7つの習慣」は大きく、前半の第1の習慣~第3の習慣の「私的成功」と、「公的成功」と呼ばれる第4~第7の習慣に区分されますが、
コヴィー博士によれば、デリゲーションは、その私的なパートと、公的なパートの橋渡しになるスキルであるといいます。
「デリゲーションできる能力の有無が、マネージャーとして働くか、もしくは一スタッフで働くかを区別する決定的な違いなのである」
スタッフは、1時間働いて1単位の出力という結果を生産する。
それに対して、マネージャーは、デリゲーションを活用して、同じ1時間で10単位、50単位、あるいは100単位の結果を生産できる、と説きます。
「マネジメントとは、基本的に、テコの支点をずらすことだ。つまり、効果的なマネジメントの鍵を握っているのは、デリゲーションなのである」
ちなみに、マネージャーのなかにも、2つの種類が存在し、それは、デリゲーションのレベルによって区分けされます。
1.使い走りのデリゲーション
このレベルのデリゲーションしかできない上司は「マイクロ・マネジメント」タイプと呼ばれます。
「仕事のやり方をいちいち指定して管理しようとするから、結果に対する責任も自分で全部背負いこむことになる」のです。
これに対して、より効果的な方法があります。
2.全面的なデリゲーション
全面的なデリゲーションの最大のポイントは「手段ではなく、結果を重視する」ことです。
つまり、託した人に手段を自由に選んでもらい、結果もその人に持たせるのです。
この状況をつくるまでの時間はかかりますが、その分、時間が経てば経つほど、支点が託す人のサイドによっていき、マネージャーの側から離れていきます。
デリゲーションの具体的な方法
では、どうやって託す人と一緒に、この状況をつくるのか。
「結果を重視する」のですから、そのためには、事前に出すべき出力のための相談をします。
この「ひとにまかせる」スキルこそが、成果を最大に引き出す秘訣なのです。
第2部 公的成功
自立から相互依存へ
第1部の私的成功では、最終的に自分自身の「自立」を目指していました。
まずは、自分がひとりで律することから始めないと、人との関係を構築することもできないからです。
第3の習慣までを学んだことで「自分を律することができた」という前提で、自立した個人と、自立した個人が、相互に協力しあう「公的な成功」のための実践方法に移ります。まず、第2部で最重要なコンセプトとして「信頼口座」における「信頼残高」が紹介されます。
公的成功のベースになるもの、「信頼口座」
あなたが、自立した存在として、家族や仲間、社会と相互的な関係を築いていくために、少しずつ「信頼」を積み重ねていくとが、最重要だとする教えです。
この少しずつ積み重ねられた「信頼」の上に、あなたの実社会での「成功」があるのです。
「信頼の口座」に対する「積立」と「引出」
では、どうしたら、この「信頼口座」に「信頼」を預け入れることが出きるのでしょう。
コビィー博士は、とてもシンプルな「積立の行為」を紹介します。
「積立の行為」
・相手を理解する
・小さなことに気遣う
・約束を守る
・期待を明確にする
・誠実さを示す
・引出してしまったときには、心から謝る
とても道徳的な行動なので、これだけを見ていると当たり前に感じてしまいますが、逆方向の「引出」からこの教えを見てみると、具体的な「信頼」の積立方法がよくわかります。
「引出の行為」
・相手を理解しない
・思いやりなく、礼儀を欠く
・約束を破る
・期待を明確に伝えない
・誠実に接しない
・謝らない、誠意のある謝罪をしない
こういう人たちに、われわれが「信頼」を寄せることはないですよね。これは、「自分がしてほしくないことを、他人には決してしない」という「道徳」の問題なのです。
第4の習慣「Win-Winを考える」
全文
第4の習慣「Win-Winを考える」 名著「7つの習慣」で「ゴキゲン×ヤリガイ」のある人生を手に入れる 6 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)
第4の習慣 Wi-WinでなければNo Deal
ここでは、「Wi-WinでなければNo Deal」というコンセプトを、ぜひ覚えてもらいたいです。
特に後半の「No Deal(笑顔で取引をやめる)」をいかに実践できるかが、公的成功のポイントになるからです。
すべての勝負に勝つ必要はないのです。勝つべき試合を選び、それ以外は参戦しないというテクニックと勇気を学びましょう。
WinとLoseの関係には「6つのパターン」が存在する
まず、WinとLoseの関係には「6つのパターン」が存在するのです。自分の陣営のことだけを見ていたら、「勝つ」か「負ける」かしかないように思えます。しかし、相手陣営との関係に思いを巡らせると、相手の陣営にも「勝つ」か「負ける」のシチュエーションが存在します。
1.WinーLose :自分は勝ち、相手は負ける場合
ゼロサムゲーム的な短絡的な勝利。自分のルールを押し付けて勝利をもぎ取る方法です。
2.LoseーWin :相手が勝ち、自分は負ける場合
意外に「いい人」であろうとする場合に、こうしたLoseーWinの方法が前面に出るものです。
目の前の争いを回避しようとするため、WinーLoseタイプの強欲の人の言いなりになることが多いのです。
3.Lose-Lose :自分も負け、相手も負ける場合
レッドオーシャンにおける価格競争、原価を割り込むシェア争い、など・・・。誰も勝たないゲームに熱中している人々は枚挙にいとまがないものです。「気が強い頑固者同士の我の張り合い」とコヴィー博士は表現しています。
これは敵を失敗に陥いれれば、自分が損をしても良いと考えてしまう「敵対の思考」、「戦争の思考」なのです。
4.Win :ひたすら自分のWinを求める場合
自分が勝ちさえすれば、周りの陣営や人々がどうなっていようとお構いなしという勝ち方です。えげつなく徹底的に相手をつぶして勝ち切るというメンタリティです。自分の目標が達成できればどんな勝ち方をしようがどうでもよいとして、自分の欲しいモノを強奪します。
しかし、上記の4つでは、「一回勝負の関係性」が現れているだけなのです。一回しか関わらない間柄なら、相手がどんな状態になっても構わないという「やり逃げ」の関係性です。
ところが、多くの人間関係において、相手との間柄は長期に渡り、同じ相手と何度もやり取りを重ねるものです。こてんぱんに負かした相手が復讐心に燃え、Lose-Loseの戦いと挑んでくることもしばしばしあります。第4の習慣が想定しているのは、こうした長期に渡る人間関係での「ふるまい」のことだと思います。
長期に渡る人間関係を優先して考えると、先ほどまでの4つパターン以外に、大事な2つのパターンが見えてきます。まず、「4.Win :ひたすら自分のWinを求める場合」を否定する形で、お互いの勝ちを喜ぶ長期的な幸福な関係が見えてきます。
5.Win-Win :自分も、相手も同時に勝つ場合
コヴィー博士曰く、「Win-Winは、すべての人間関係において、必ずしもお互いの利益になる結果を見つけようとする考え方と姿勢である。何かを決めるときも、問題を解決するときもお互いの利益になり、お互いの満足できる結果を目指すことである。(中略) 人生を競争の場ではなく、協力の場ととらえる」。
「第3の案」の創造を信じる
そうです、知恵を巡らせば、「お互いに勝つ」というソリューションは存在するのです。そのためには「第3の案」の創造を信じるという強い信念が必要になります。
相手との信頼関係の上に、知恵と勇気を発揮すれば、お互いのどちらもが負けになることなく、互いを「勝ち」の状態に導けるのです。
単純な勝ち、負けの案よりも、この互いに勝つという「第3の案」は、難易度が高いでしょう。しかし、これを成し遂げれば、敵だと思っていた相手が、「仲間」に変わるのです。
No Deal(笑顔で取引をやめる)
Win-Winの「第3の案」がどうしても見つからないときに、あなたに託したい選択肢が「No Deal(笑顔で取引をやめる)」です。
このNo Deal(笑顔で取引しない)技法を人生で身に着けるかどうかで、あなたの人生は変わります。
6.No Deal :笑顔で取引しない場合
これを知らない限り、Win-Winの第3の案を互いに相談していた「相手」に対して取るべき方法は、WinーLose、LoseーWin、LoseーLose、または単独のWinしかないのです。それまで同じテーブルに居た人間を、それ以降、「敵」として扱うというのは、「裏切り」です。
初めから「敵」として扱っていた場合よりも、多くの敵意を生む可能性があります。逆に、このNo Deal(笑顔で取引しない)技法さえ、知って、実践できれば、長期的な人間関係を円満に運営できることになります。
コヴィー博士曰く
「双方にメリットのある解決策が見つからなければ、お互いの意見の違いを認めて、合意しないことに合意する、ことである。お互いに相手に何の期待も持たせず、何の契約も交わさない。(中略)No Dealの選択肢を一つ持っていれば余裕を持つことができる。(中略)心を開いて話せるし、感情の裏に潜む根本的な問題をわかろうとする余裕も生まれる」
「思いやりと勇気」 豊かさマインド
上の図を見て、考えてもらいたいのですが、「Win-Win or No Deal」の考え方に必要なのは、思いやりと勇気です。
Win-Winの信念に基づき、相手を思いやり、第3の案を知恵を振り絞って考え、勇気をもって提案する。
それが実現できないならば、潔く笑顔で取引を取りやめる。公的成功の鍵であるNo Dealは。勇気と思いやりの行動なのです。
こうした「Win-Win or No Deal」の行動が、長期渡る信頼残高の積立に貢献します。そして、信頼残高が多い場合ほど、より大きな協働活動ができるのです。
Win-Win or No Dealの実践方法
Win-Winの構造は理解できた、では、どうすれば「Win-Win or No Deal」の行動が実践できるのでしょうか。
1.Win-Winな人格
Win-Winなパラダイムの土台になるのは、あなたの「人格」です。私的成功で学んだように、常に「誠実」であること。
本当の意味で自分にとってWinとは何かを常に問い、自分の内面の価値観と一致する人生のWinに忠実に主体的に行動するのです。
そして、思いやりと勇気の豊かさマインドを発揮した「成熟」したバランスが求められます。
「自己主張をするときに常に相手の考え方や感情に配慮をする」のです。でもWin-Winを提案するとき、そこでは「優しさ」と同時に「厳しさ」が必要になります。第3の案を実現するための高位のバランスこそ、必要な人格なのです。
2.Win-Winな人間関係
人格の土台ができると、相手との人間関係を築いていくことができます。ここで重要なのは、お互いの「信頼口座」に預け入れている「信頼残高」です。信頼残高が多ければ、「お互いに相手を信頼し、尊重をしているから、相手がどんな人間か探る必要もないし、相手の性格や立場にとらわれず、すぐに目の前の問題そのものに意識を向けることができる」。
こうした関係は、大きなシナジーを生み出すことができます。これが公的成功の第5、第6の習慣につながる土台になります。
3.Win-Winな協定
お互いのWin-Winな人格と人間関係によって安定した間柄においては、対等な立場の実行協定が結べます。
真の意味でのパートナーシップ協定です。この実行協定があれば、お互いは互いをデリゲーションしあうことができます。そのためには、以下の5つの要素をあらかじめ明確にしておきます。これは第3の習慣のデリゲーションで学んだことの応用です。
・望む結果 : 手段ではなく、なにを「達成」するか
・ガイドライン:達成をするために守るべきルール、方針
・使えるリソース:そのために使える人員、資金、技術、サポート体制
・報告義務・アカウンタビリティ:結果を評価する基準、その評価時期
・評価の結果 : 達成度合い、貢献度合い、結果の明確化
あくまで、結果を得ることが重要であり、手段はガイドラインの範囲ならば互いの判断に任せるべきです。
従来のWin-Loseなパラダイムでは、このWin-Winのマネジメントは実行できません。デリゲーションが最大化するべく協定をつくり、自分で手段を判断し、各自が仕事の評価をして、報告する義務を負います。基準をお互いにわかりやすく決めておくことで、正しい基準をセットして、正しい自己評価に導くのです。正しいマネージャーの仕事は、このWin-Winの第3の案を実行するための「協定」をつくることなのです。
4.Win-Winなシステム
Win-Winな掛け声だけで、システム自体がWin-Lose時代のままということがあります。Win-Winな協定を本当に実行するためには、それを支えるシステムが必要になります。
「多くの場合、問題があるのは、人ではなく、システムのほうである。いくら優秀な人材でも、悪いシステムに入れられたら悪い結果しか出てこない」
5.Win-Winなプロセス
「第3の案」を実践するための具体的な方法です。
1.問題を相手の視点に立って眺めてみる。相手以上に課題を理解しようとし、言葉にしてみる。
2.対処すべき本当の問題や関心事を見極める
3.どんな結果であれば双方が完全に受け入れられるのかを明確にする
4.その結果に到達するための方法として新しい選択肢=「第3の案」を見つける
これらは、あくまで原則中心の私的成功の上に築かれるという点を再度強調しておきます。
自分の人生の各々の局面と 各々の相手に対して Win-Winを考え、提案する のです。
その構造をまとめると、この図になります。
第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」
全文
第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」 名著「7つの習慣」でゴキゲン×ヤリガイのある人生を手に入れる7 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)
「公的な成功」の秘訣はシンプルで、この第4の習慣から第6の習慣は、同じ目的の活動を視点を変えて言っているに過ぎません。
完訳版の「新たなインサイト」で、博士の息子であるショーン・コヴィーは、質問にこう答えます。
Q 第4の習慣から第6の習慣までは重複しているように思えます。どこが違うのですか?
A 第4の習慣、第5の習慣、第6の習慣は、もちろん違う習慣ですが、かみ合って機能します。
当社は長年に渡り、これらの三つの習慣を「根、道筋、果実」という覚えやすい言葉で教えてきました。
つまり、第4の習慣「Win-Winを考える」は、公的成功の人間関係を築くための土台(根っこ)であり、今回紹介する第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」は、Win-Winに至るまでの道筋として示され、この二つの習慣の実践の上で得られる果実が、第6の習慣「シナジーを創り出す」になるという説明です。シンプルに言えば、「公的な成功とはWin-Winによるシナジーを創ること」に集約できるのです。
ふつうは「自分の意見を理解されてから、相手を理解する、つもり…」
しかし他者との協働によってシナジーを生み出すというスキルは、言うは易く、行うは難し、なのです。
ひとは、だいたい自己中心的に生きているので、人と会話する場合、自分都合で考えています。
つまり「自分の意見を理解されてから、相手の言い分を理解する」というスタンスで、会話を始めるものなのです。
その結果、得られる相手の行動は、「無視!」か、適当な相槌をうつようなぞんざいな回答、または、言い争いです。
あなたは「自分の意見を理解されてから、相手の言い分を理解する」つもりなのですが、相手からは冷たい対応しか得られないという事態が起こります。
「自分の意見から始める」ことの問題点とはなにか?
では、「自分の意見を”理解されて”から始める」ことの問題点とはなになのでしょうか?
コヴィー博士は「(その方法は)相手の症状を聞いて、処方する前に勝手に診断している」ことだと指摘しています。
会っただけでパッと状況を早合点して、その場で自分勝手に意見を言ってしまっては、実際は、相手が抱えている「問題の本質」に気付くことはない、というのです。そして、そんな無責任で自分勝手なことを言うあなたに対して、相手が抱く印象は「そんな適当なひとは、信用できない」という、いたってシンプルな感情です。
そうなれば、その相手のなかのあなたに対する信用残高は大きく引き出されどんな言葉も通じなくなります。
この第5の習慣は、単に「ひとときの会話」に関して言っているようで、実際には相手との「関係を長期的にどう育むか」という難問を含んでいるのです。
あなたを信用できなければ、あなたの「診断」も「処方」も信用できない
あなたが、どんなに良い意見を相手に示したところで、前提になる相手との関係が良好でなければ、なにも起こりません。相手は信頼していないあなたに、問題の本質を開示することはありません。だとすれば、あなたはもちろん正しい診断を下すこともできません。ですから、あなたが相手に示した”あなたなりに良い”解答も、相手に信用してもらうことはないのです。
まさに、症状を聞いて処方する前に自分勝手に診断している医師のようなものです。
病に悩む人が、適当に言いたいことを言うヤブ医者かもしれないあなたの「診断を信用できなければ、処方も信用できない」と考えるのは、自然な感情ではないでしょうか。
では、なぜ、あなたの言葉が届かないのか?
では、なぜあなたは信用されないのか。それは、あなたが事前に「勝手な答え」を用意しているからなのです。こうなると会話を始める前の段階で、あなたは大きな間違いを犯していることになるのです。
コビィー博士は、会話における、会話をするときに、ひとが犯しがちな「4つの失敗パターン」を指摘します。
4つの「自叙伝」的反応
・勝手に評価する : 自分の意見のみで、同意するか、反対するか
・勝手に探る : 自分の興味の視点だけから質問する
・勝手に助言する : 自分の経験から助言する
・勝手に解釈する : 自分の過去の経験を基に相手の動機や行動を説明する
わたしたちは、こうした「反応の脚本」にすっかり染まっているから、意識せずに、この4つの脚本を使ってしまう。ところが、これらの脚本は、相手のことなどお構いなしに、あなたの中で完璧に出来上がってしまっているものなので、相手には微塵も響きません。この脚本を使えば使うほど、相手の信頼口座にある、あなたの預金は減っていくのです。
あなたの言葉が届かないのは、相手への信頼残高がなくなっているから
なんども言いますが、公的成功は、相手の信頼口座にある、あなたへの信頼残高によっています。
「反応の脚本」で失ってしまった信頼は、再度、積立直す必要があります。
第4の習慣で説明しましたが、信頼残高を積み立てる、シンプルな「積立の行為」を再度紹介します。
・相手を理解する
・小さなことに気遣う
・約束を守る
・期待を明確にする
・誠実さを示す
・引出してしまったときには、心から謝る
第4の習慣「Win-Winを考える」 名著「7つの習慣」で「ゴキゲン×ヤリガイ」のある人生を手に入れる 6 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)
この「積立の行為」のなかで、劇的な効果を出してくれるのが、「相手を理解する」会話術なのです。
それが「傾聴」です。
この「傾聴」というスキルも、いまではコーチングの基礎スキルみたいに言われていますが、7つの習慣から始まったトレンドだったと思います。この第5の習慣では、「傾聴には、4つのレベルがある」と紹介されます。
傾聴 「共感レベルの4段階」
1.相手の言葉をそのまま繰り返す
評価はしない、ただオウム返すだけです。
2.相手の言葉を、自分の言葉に置き換える
理性と論理(右脳)を使う方法
3.相手の気持ちを言葉にする
言葉より相手の感情を慮る(左脳)
4.(右脳+左脳)を使い、自分の言葉で相手の立場を言葉にし、相手の感情を慮る
これらの4つのレベルの傾聴のスキルを使って、相手を理解するように努めると、相手と自分との間に、「共感の輪」が広がり、相手に対する「影響の輪」が広がる。
これが、1 on 1 コミュニケーションやメンタリングというものにも、応用されている手法です。
「まず理解に徹し、そして理解される」
まとめです。第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」は、共感と傾聴のスキルです。それは、Win-Winに至るまでの道筋を指しています。
第1段階 「理解してから」とは、「課題の共有」のこと
共感レベルの4段階を使って、相手の状況を知り、相手に寄り添い、相手の感情を慮るのです。
それによって、相手が抱えている「問題の本質」を理解することができます。
第2段階 「理解される」とは、相互課題の共有のこと
相手が抱えている「問題の本質」を理解した後に、自分の立場、状況をその問題の本質に重ねます。
こうして、相手の課題と自分の課題が相互に共有されます。
そして、「Win-Winを考える」 それが「第3の案」です
これについては、次回、第6の習慣でご紹介します。
第6の習慣「シナジーを創り出す」
全文
第6の習慣「シナジーを創り出す」 名著「7つの習慣」でゴキゲン×ヤリガイのある人生を手に入れる 8 創造的協力、創発 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)
前回、ご紹介したように第4の習慣と第5の習慣の二つの習慣の実践の上で得られる果実が、第6の習慣「シナジーを創り出す」であり、この3つが連動して「公的な成功」を成し遂げるとされています。それどころか、「シナジー」は、全ての人の、あらゆる人生において、最も崇高な活動であり、いままで学んできた「7つの習慣」のすべてを実践しているかどうかの真価を問うもので、その7つの活動の「目的」であるとまで、強調されています。
「シナジーは、原則中心のリーダーシップの神髄である。人間の内面にある最高の力を引き出し、ひとつにまとめ、解き放つ。ここまで学んできたすべての習慣は、シナジーの奇跡を創り出すための準備だったのである」コヴィー
シナジーと第2の習慣(自分のミッションステートメント)の関係
第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」の考え方から見ると、この第6の習慣の「終わり(結果)の見えない高み」を求めることに、不安を覚えるかもしれません。さらに言えば、自分自身のミッションステートメントと、他者のミッションステートメントには、必ず齟齬があり、そこに「衝突」ができると考えるのは素直な不安だと思います。まさにそれが、譲れない原則同士の「価値観の衝突」だからです。
コヴィー博士は、だからこそ、いままで学んできたすべてを動員して、この「相互協力の高み」を目指してほしい、と励ますのです。
「(いままでの習慣を総動員すれば)内面に意欲がみなぎり、心が安定し、冒険心が満ちて来て、前に考えていたことよりもはるかに良い結果になると信じることができるはずだ。それこそが最初に描くべき「終わり」なのである。
そこに参加している人たち全員の洞察を得られる。そして、お互いの考えを知ることで得られる興奮がさらに洞察力を深め、新しいことを学び成長していけるという確信を持って、コミュニケーションを始めるのである」
Diversity 価値観の衝突から「第3の案」を得る
コヴィー博士は、ここで、Diversity(多様性)の本質に迫ろうとしています。自分自身のミッションステートメントや原則、価値観と、他者のミッションステートメントや原則、価値観には、必ず齟齬があり、そこに「衝突」が起こります。それは致し方ないことであり、その衝突は自然の流れなのです。
だからこそ重要なのは、その価値観の差を認め、多元的な観点に立って、多様な価値観の衝突から「第3の案」の発想を得ることなのです。
「他者とのコミュニケーションが相乗効果的に展開すると、頭と心が開放されて新しい可能性や選択肢を受け入れ、自分の方からも新しい自由な発想が出てくるようになる」
この心境を利用して、自分だけでも思いつかない、相手だけでも思いつかないレベルの「第3の案」にたどり着くのです。
博士は、多様性の衝突を利用することで、「高みの発想」を得るべきだと言っているのです。Diversity(多様性)の本質理解はここにあると思います。単に、多様な人を社会的に許容するだけではなく、その異質な人を愛したうえで、そこで生まれる異質な衝突を恐れずに、お互いに胸襟を開いてぶつかり合って、お互いを励まし合いながら、かつてない前代未聞の「第3の案」にたどり着く。
そのためのDiversity(多様性)なのです。
もとめるべきは、「あなたをイライラさせる人」
「多様性の衝突を利用する」というコンセプトに基づけば、シナジーの効果が最も高められるのは、「あなたとは180度違う価値観を持った存在」ということになります。つまり、意見が合わない、気も合わない、あなたをイライラさせる人です。
差異が大きければ大きいほど、その衝突のエネルギーも大きく、たどり着くはずの地点も高くなる、というのがシナジーの方程式なのです。
逆に言えば、「同質な相手とは、シナジーの効果を得にくい」ということが導き出せます。心理的な安全性を重視して、周りにいる人々に居心地の良さだけを求めると、そのグループは結果として、大きな革新は生み出せないということになります。
「異質な存在との出逢いを求めよ」と説くコヴィー博士の助言に従うならば、あなたが人生で求めるべきは「当初、あなたをイライラさせる人」なのです。このイライラの正体である「心理的安全性」は、お互いの努力で埋めることができます。お互いが歩み寄り、心を開いて考えだす、その人と自分との違いはなにか、に目を向け、違っていても問題ないと、互いが尊重し合えば、心理的な安全圏はスッと広がります。
そして、考えだすのです。「どうやったら第3の案を見つけられるか?」
その時、同質の間柄では、予想もつかない、革新的な「第3の案」が見えてくるのです。
「シナジーの本質は、お互いの違いを認め、尊重し、自分の強みを伸ばし、弱いところを補うことである。男と女、夫と妻の肉体的な違いは誰でも認めるところである。しかし、社会的、精神的、情緒的な違いはどうだろうか。これらの違いもまた、充実した人生を生きるため、お互いのためになる豊かな環境を生み出す源となるのではないだろうか。これらの違いこそが、お互いの自尊心を育み、価値を生かし、一人ひとりが成熟して自立し、やがて相互依存の関係を築く機会を与えてくれる環境をつくるのである」
このコンセプトを延長すると、第6の習慣が求める最大のステージが見えてきます。
それは、「敵対する相手と円卓を囲んで第3の案を創る」という場面です。
戦争状態の2か国の停戦交渉の場面を思い浮かべてもらえればわかりやすいですね。こういう場面でも、7つの習慣に基づけば、我々には、知性的な「第3の案」にたどり着くことができると主張しているのです。
信頼と協力の相関図
こうした「対話」を実現するための心理的安全性は、「信頼と協力の相関図」として図にすることができます。
その意味は、信頼関係の作り方がコミュニケーションの質に影響を与える、ということです。
この関係にはレベルが3つ存在すると「7つの習慣」で説明されています。
Level.1 防衛的な関係
相手を信頼せず、それ故にお互いに協力をしないとすれば、その関係は、自分の立場を守ることしか考えず、揚げ足をとられないように用心深く言葉を選び、問題が起きないように予防線を張り、逃げ道をつくることを前提にコミュニケーションをとろうとします。
ここで得られる結果は、第4の習慣で言うところの「Win-Lose」または「Lose-Win」しかなく、まさに勝つか負けるかというものです。
Level.2 妥協的な関係
中間に存在するのは、「お互いを傷つけないように尊重するコミュニケーション」です。
これは、それなりに成熟した人間関係であり、同質化したムラ社会でよく見かけます。
相手に敬意を払い、面と向かって反対意見を言わず、対立を避けてばかり。衝突がないので、一見、問題がなさそうに見えます。
事実、ひとりひとりが決まったことを「自立的」にするよな段階ならば、うまくいっているように見えるのです。しかし社会全体見れば、実はなにも「新しいことは起こっていない」のです。相互依存の低いレベルで、お互いを尊重するコミュニケーションが発達すると、たいていはありきたりの「妥協点」を見つけて、終わりになります。
前例主義、安全主義がはびこっていく環境です。この場合、建設的な「No Deal」という終わり方すら思いつかないはずです。
平和な関係と言えば、この関係は落ち着いています。しかし、それが「危険」だともいえます。
この妥協点は、見ようによっては、「相手を攻撃することもなく、相手を操作しようとする魂胆もない、正直で誠意ある「Win-win」な解決策に見えなくもない」とコヴィー博士も指摘しています。
このレベルでは、「個々のクリエイティビティなエネルギーは解き放たれず、本当のシナジーにたどり着けない」のです。第6の習慣の教えは、こうした相互依存の低いレベルに留まることの危険性を指摘しています。
Level.3 シナジー的な関係
第6の習慣で求められているのは、「個々のクリエイティビティなエネルギーが解き放たれ、1足す1が、100や1000になるシナジー」なのです。これには、強い信頼関係と、本質にたどり着くまであきらめないという本気のコミュニケーションが求められています。「7つの習慣」で学んできたことがこの関係をつくることに貢献してきます。
・まず高い信頼口座の残高が必要です。
・そして自分自身が「自立」する。
・自立した同士がコミュニケーションの関係をつくり、そこで「他者を思いやる」。
・そのうえでWin-Winを考える姿勢、まず相手を理解しようとする努力から始める。
そのような前提のもとで、「あなたが私と違ってくれてありがとう」と多様性を認め合い、それを利用しあって、従来では考えもつかなかった高みに登るのです。
創発 1+1 > 2
これを「創発」と呼びます。この「創発」という言葉も、「7つの習慣」が世間に流布したコンセプトです。最初に示された「妥協的な案」をはるかに上回ったプランが多数繰り出され、全員が心から創造的なプロセスを本心から楽しみ、その多様な選択肢から、納得で一つを選ぶ。この成果をコヴィー博士はこう言います。
「そこにはちいさいながらも完結した文化が花開く・その場限りで終わってしまうかもしれないが、P/PCバランスが取れた完璧な文化なのである」
「1+1 > 2」 創造的協力をすれば全体は、各部分の総和よりも大きくなる
「全体の合計は個々の部分の総和よりも大きくなる」小学校で習った算数の解とは違うので、信じない方もいるかもしれないですが、この理屈は簡単です。
「個々の部分の総和だけでなく、各部分と各部分の各々の「関係」が、因数として加わり、それ関係自体がそれぞれに「部分」として存在するからです」
コビィー博士は加えて、この「関係部分」は、シナジーのための「触媒」として、重要な役割を果たすという、貴重な指摘をしています。
異質な人との間の「接点」を探し、それを触媒にして、新たな創発を得るというのが、具体的なシナジーを得る方法なのです。
異質間の「接点」にこそ、貴重な創発が隠れているのです。
創発 創造的協力への道
完訳版で、ショーン・コヴィーは、シナジーに到達する道筋を明らかにしています。
シナジーは、自然に生まれるものではない。意識しなければ到達できない。
次の5つのステップに従ってみてほしい。やってみればとても簡単だ。
1.問題あるいは機会を明確にする
2.まず 相手の考えを理解することに徹する
3.自分の考えを伝え、理解してもらう
4.新しい選択肢やアイデアを一緒にブレストする
5.最善の解決策を見つけ、合意する
開拓者の勇気を持って、シナジーの冒険に出よう!
第7の習慣「刃を研ぐ」
全文
第7の習慣「刃を研ぐ」 名著「7つの習慣」でゴキゲン×ヤリガイのある人生を手に入れる 9 習慣にするスキル – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)
1.「刃を研ぐ習慣」とは? その意味と目的を知る
「7つの習慣」の最初に「P/PCバランス」の話を学びました。求める成果と、その成果を生み出す能力についての学びです。
「求める成果の最大出力は、成果を生み出す能力によって規定される」というものです。
「第7の習慣=刃を研ぐ」は、人生において、最大の成果を得るためには、その成果を生み出す「道具(のこぎりや斧)」を研ぐべきだという、お話です。
面白いことに、「7つの習慣」では最初と最後に「P/PCバランス」の同じ話をしているのです。最初はその概念を学び、6つの習慣という長い修行を経て、最後に、「P/PCバランス」を最大化するための「のこぎりや斧」を研ぐ習慣を学ぶのです。だから、6つの習慣を取り巻く「第7の習慣」が最も「身に着けるべき習慣」になるのです。
問題は、人生という非常に長いスパンにおいて、なにを鍛えれば、なにを習慣にすれば、人生の最大成果を獲得できるのかという点にあります。
2.再新再生の4つの側面
コヴィー博士は、「あなたという人間をつくっている四つの側面」として以下のように分析しています。
コヴィー博士は、第7の習慣は、この4つの資質や役割に対して「あなた自身の価値を維持し高めてくれる4つの側面の刃を研ぎ、再新再生をさせるための習慣」として以下の習慣を例示しています。
大きく、私的成功(第1~3の習慣)に基づくものと、公的成功(第4~6の習慣)に基づくもので区分されます。
<私的成功>
・肉体:健康状態を維持する活動 → 運動、栄養補給、ストレス管理
・精神:ミッションステートメント・リーダーシップを高める活動 → 価値観、瞑想、決意・学習
・知性:主体的に内面を磨く教養活動 → 読書、視覚化、計画立案、執筆
<公的成功>
・社会・情緒:改善したい人間関係や公的な成果をもたらす活動 → 共感・シナジー、内面の安定
見本 自分自身の「刃を研ぐ習慣」
上記に挙げた活動を「自分の成果を最大化する目標を持って、習慣として、定期的に実働」していますか?と説いています。
良い機会なので、自分自身の「刃を研ぐ習慣」をまとめてみました。
これらの習慣を「群」として、毎日、毎週、毎月、毎年、長い間実行するのは、実際には、とても大変です。
そこで、自分なりに、どんどん工夫をして、どんどん改善して、どんどん洗練していきました。そのコツを、今回、3つに分類してみました。
<活動の見える化>
いわゆる「レコーディング」です。自分の活動をメモや一覧表にして、実行したら「済」マークを入れたり、記録を記入したりして、活動実績を見える化します。最近では「レコーディング・ダイエット」や「レコーディング勉強法」などで話題になっていますね。これはあらゆる習慣に有効です。
・肉体:不眠対策→ 睡眠記録をしてくれる「ポケモンスリープ」を利用し始めました。
・精神:会議前の瞑想→ YELLという団体のコンサル前30分を「何もしない時間」として記録します
・知性:読書レコーディング→ 朝の30分読書したり動画で学んだことを図表化します。
・社会・情緒→ 退職してから人間関係が劇的に変わったので、「人間関係マップ」として図にしてみました。年度更新しています。
この記録法は、変化がなくて単調になりがちなので、区切りのいい「月単位」とか「週単位」で、必ず改善メモをして、PDCAを回し、つまらなくなった要素を捨てて、面白そうな新しい要素を取り込んで、新鮮味をキープしています。これが続く理由かもしれません。
<自動化>
「考える前に行動する」がポイントです。
これは習慣化にとって、とても大事です。頭が考える前にその習慣を「終えている」ことに成功すれば、苦痛や逃亡衝動すら浮かびません。そのためには、「朝一番」、「ガイドツール」が大事だと思います。
アーリーリタイアして、通勤から解放された私は、朝の2時間を「最重要習慣タイム」と位置付けて、知性の活動が始まる前に以下の行動を終えてしまうようにしています。
・肉体:ヨガ・ピラティス・太極拳 → ガイドツールとしてYOUTUBEを使います。
「お気に入り登録」で自動的に1時間のトレーニングメニューをつくってます。起きたらすぐにこれをやります。なにも考えてないです。
ひたすら頭じゃなくて、カラダと対話してます。その後、水浴び→洗顔→丁寧な歯磨きまで、なるべく思考力ゼロで行動するようにしています。
・知性:英語学習→ ガイドツールとして、NHKゴガクとTwitter(X)、noteを使います。
運動後の次のセッションとして、毎朝15分、「ラジオ英会話」を聴くようにしています。
NHKゴガクというAPPを使うと、非リアルタイムで何度でも学習することができるようになってとても重宝しています。
火曜日は3日分のスキットを通しで聴いて、単語をチェック。水~金曜日は第1~3スキットのポイント学習、土曜日のその復習と記憶チェック。日曜日と月曜日に、最終定着確認して、noteに記録しています。
ポイントは、インプットと同時にアウトプットもしてしまうことで、毎日、Twitter(X)で、その日の学びを発信しています。これは誰かに見られたいとか意識は全くしてなくて、「7つの習慣」で、学んだことを24時間以内の他人に共有するという習慣を読んで、採用した方法です。Twitter(X)は、引用コメントできるので、記憶の定着テストしては非常に優れた「ガイドツール」です。
<目標を決め現在差異を埋める方法>
すでに「7つの習慣」を学んだあなたには、もうおなじみの方法です。自分のなりたい姿を想起して、それを文章や絵や図にします。そのうえで、現在の自分の地点・位置を正しく把握して、その差を認識し、目標までのステップを割り出します。これを習慣化にも役立てています。
・社会・情緒→ 30年・15年単位の人生計画
なんといっても、有効なのは、社会・情緒の公的成功の側面です。
この分野は、成功するまでの期間が長くかかり、成功を実感しにくいのが事実です。そのために「自分のなりたい姿を明確にして、現在の自分の位置を認識し、目標までのステップを割り出す」ことがとても大事です。
・毎年、「ダイヤモンドライフ」という独自の方法で360度人生評価を実行しています。
・その目標差異認識に基づいて、すべき活動を「マンダラチャート」に落とし込みます。
・そのマンダラチャート分析されたすべき活動を、四半期程度のステップに分解して、「今後獲得べきスキル」として取り組みます。
これらは、別の機会に、もっと詳しく紹介していこうと思います。
なんにせよ、実績を見て頂ければ、「三日坊主」の私自身が、10年かかって取り組めば、
「習慣化」が得意と言えるくらいには成長できたのが、
皆さんにとっての「希望」になりのではと思います。
3.「習慣」にする3つの要素
7つの習慣を「実際の習慣」にするというのは、生半可な決意ではできません。
この本は、「読んでからがスタート」という本なのです。
あなたが、「7つの習慣を実際の習慣として身につけたい」と本心で望むなら、今一度、下の図を見てください。
あなたにはすでに、「7つの習慣を実際の習慣として身につけたい」という意欲があります。
あなたにはすでに、「7つの習慣」における「なぜするか」、「なにをするか」の知識があります。
あなたにはすでに、「7つの習慣」をどうやってするかのスキルが提示されています。
さぁ、このブログも「読んでからがスタート」という意図なのです。
一緒に、7つの習慣の旅をしませんか?
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